アメリカ東海岸に接近しているハリケーン「サンディ」は、近来にない大型ハリケーンと予想され、
かなりの被害が予想されている。ニューヨーク州は37万人に避難指示を出した。
オバマ大統領は大統領選の勝敗のカギを握るフロリダ州の遊説をとりやめ、ワシントンに戻ってハリケーン対策に当たることになった。
これが目前に迫った大統領選に影響を与えるのは避けられない。
<アメリカ大統領選挙まであと10日を切るなか、東海岸にハリケーン「サンディ」が接近していることから、オバマ大統領と共和党のロムニー候補は、それぞれ遊説日程の変更を余儀なくされています。
アメリカ東海岸に接近しているハリケーン「サンディ」への厳重な警戒態勢が続くなか、オバマ大統領は29日から、大統領選挙の勝敗のカギを握る重要な州3つを相次いで回り遊説を行う予定でしたが、急きょ日程をすべて中止し、ワシントンに戻ってハリケーンの対応に当たることになりました。
一方、共和党のロムニー候補も、28日に予定していた南部バージニア州の遊説をすべて取りやめるなど、日程の変更を余儀なくされています。
2005年には当時のブッシュ大統領が、南部ルイジアナ州などに深刻な被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」への対応が遅れたとして、厳しい批判を受けたことを踏まえ、オバマ大統領は、当面ハリケーンへの対応を優先せざるをえないとみられます。
こうしたなか、陣営の関係者は、ハリケーンによる公共交通機関の混乱や停電が長引けば、投票総数のおよそ30%から40%に達するとみられている期日前投票の出足にも影響するとしています。
そのため両陣営は、ハリケーンが選挙戦に与える影響を見極めたうえで、遊説スケジュールをはじめ最終盤の選挙運動の戦略を組み立てていくものとみられます。(NHK)>
杜父魚文庫
10864 ハリケーン 米大統領選にも影響 古澤襄

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