10870 尖閣:日中間で局地戦が起こったら   古澤襄

韓国の朝鮮日報が「日中間で局地戦が起こったら」という物騒な論評を報じている。
「局地戦で中国は敗北」という自衛隊のシミュレーション結果を取り上げ、中国側は「実戦は全く異なるだろう」と反発したと紹介した。
第三国が日中局地戦を予想した記事を書くのは不謹慎。わざわざ戦争を煽る様なもので見逃し難い。
<中国と日本が尖閣諸島(中国名:釣魚島)で局地的異な海戦を行ったら日本側が圧倒的勝利を収める、という自衛隊のシミュレーション結果が明らかになった。これに対し、中国国防省が反発している。
中国国防省の楊宇軍報道官は今月25日の定例ブリーフィイングで、この件に関する立場を尋ねられると「日本は最近、周辺諸国と緊張状態にある。日本のすべきことは、むやみに武力を誇ることではなく、こうした状態に至った原因を深く反省することだという点を強調したい」と語ったという。中国国営の中国網が26日に報じた。
また国防省国際伝播局の孟彦副局長は26日、中国共産党の機関紙・人民日報の海外版に寄稿した記事で、さらに積極的に日本を批判した。孟副局長は「これは日本の一方的な希望事項で、中国の軍事専門家の多くは笑っている。現代の典型的な『机上の空論』」と記し「シミュレーションと実戦は全く異なる次元のもの。
日本は中国のミサイルの脅威を考慮しないのだろうか」と問い返した。局地戦が発生して両国の艦艇や戦闘機が出動する前に、中国側がミサイルで先制攻撃するかもしれない、というわけだ。
中国軍事科学学会の羅援副秘書長(少将)も「愚かな人間が夢を語っているようだ。局地戦が発生したら、中国は海軍だけでなく空軍、第2砲兵(戦略ミサイル司令部)が立体的な作戦を展開し、勝利を得るだろう」
「中国は、日本が恐れる核兵器を持っている。たとえ中国が、核を保有していない国には核兵器を使用しないと宣言していたとしても、核兵器の保有それ自体が、中国の不敗を保障する最後のカードになり得る」と語った。
これに先立ち、安徽省で発行されている世界報は今月19日、日本メディアの報道内容を引用し「自衛隊が、尖閣での日中両国間の局地的海戦を想定してシミュレーションを行った結果、日本側は6隻の護衛艦と1隻のヘリ搭載型護衛艦が被害を受ける一方、中国側は東海艦隊と北海艦隊が作戦能力を喪失するほどに壊滅的打撃を受けるという結果が出た」と報じていた。(朝鮮日報)>
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