10879 「解散が最大の経済対策」安倍氏が首相に求める  古澤襄

衆院本会議で首相の所信表明に対する各党の代表質問が始まった。
自民党の安倍晋三総裁は、首相が谷垣禎一前自民党総裁との「近いうち」の衆院解散の約束を履行するよう求めた。
また特例公債法案や衆参両院の「1票の格差」是正について、「重要性を十分に認識している」と表明。さらに「国家国民のために一刻も早く信を問うことが最大の経済対策だ」と強調した。
<野田佳彦首相の所信表明演説に対する各党代表質問が31日午後、衆院本会議で始まった。自民党の安倍晋三総裁は、首相が谷垣禎一前自民党総裁との「近いうち」の衆院解散の約束を履行せず政権延命を図っていると非難。「年内に解散する約束を果たす気持ちがあるのか。この臨時国会で約束を果たさなければならない」として、改めて年内解散を求めた。
安倍氏は、首相が所信表明で野党に協力を呼びかけた特例公債法案や衆参両院の「1票の格差」是正について、「重要性を十分に認識している」と表明。そのうえで、「積極的に取り組まず、責任を野党に押し付けて解散先延ばしと政権延命に励み、政治空白を作ったのはあなた方だ」と反論した。さらに、民主党内で相次ぐ離党者を念頭に「党の分裂や党内の離反におびえ課題に集中できない姿をこれ以上国民にさらすべきではない」と指摘した。
また、首相が所信表明で最大の課題に経済再生を掲げたことを巡っては「国家国民のために一刻も早く信を問うことが最大の経済対策だ」と強調。外交・安全保障政策については「民主党政権下は外交敗北の3年間で、ひたすら国益を損ねた」と指摘し集団的自衛権の行使容認も主張した。
31日は安倍氏のほか、民主党の仙谷由人副代表、自民党の甘利明政調会長、国民の生活が第一の東祥三幹事長が質問する。代表質問は衆院では11月1日まで行われるが、参院では野党が首相の所信表明演説を拒否したため行われない。(毎日)>
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