第三極の結集は一筋縄ではいかない。肝心の石原新党と橋下新党の提携がうまくいっていない。
たちあがれの藤井孝男参院代表が、石原氏と橋下氏が「共同代表」に就く案が浮上していると、記者会見で明らかにしたが、橋下大阪市長は「そういうことが話題に上がったことはあるが、僕が持ち掛けたということは全くない」と述べた。
別々の道を歩むとなると、西の日本維新の会と東のみんなの党が、先行して提携する可能性が高くなるが、これでは東京・関東地区で、石原新党とみんなの党が同じ選挙区で争うことになりかねない。
いわば三つの連立方程式を解くことになるから、回答は高次の政治判断を伴う。灰色の政策合意をはかる必要が出てくる。石原、橋下、渡辺という個性豊かな党首だから、先行きは不透明。
<東京都知事を辞職した石原慎太郎氏がたちあがれ日本を母体に結成する新党と、日本維新の会の第三極結集に向けた連携に関し、石原氏と維新の会代表の橋下徹大阪市長が「共同代表」に就く案が、関係者の間で浮上していることが分かった。たちあがれの藤井孝男参院代表が31日の記者会見で明らかにした。
藤井氏によると、石原氏は25日夜、たちあがれ所属の国会議員5人と党本部で会談した際、橋下氏の提案として言及した。藤井氏は会見で、「(橋下氏は)合体しようという意味で言ったのか(どうか)。一つの考え方として出た以上のことはない」と語った。
一方、橋下氏は31日、大阪市役所で記者団に、共同代表案について「(石原氏との間で)そういうことが話題に上がったことはあるが、僕が持ち掛けたということは全くない」と指摘した。(時事)>
杜父魚文庫
10882 石原、橋下氏の共同代表案浮上というが 古澤襄

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