10897 参院:首相「0増5減」先行難色   古澤襄

野田首相は、一見誠実そうなそぶりをみせるが、本当はなかなかのタヌキ。安倍自民党が赤字国債発行法案や衆議院の1票の格差、社会保障制度改革国民会議に協力する姿勢をみせるや、こんどは「1票の格差」是正と定数削減は「同時に結論を得るべきだ」と述べた。
両者を切り離す姿勢をみせていたのが、急転直下、定数削減も同時にやるべきだと言い出した。毎日新聞は「定数削減は野党との調整が難航必至で、首相は衆院解散へのハードルをさらに引き上げた形だ」と断じている。
小ダヌキの藤村官房長官は「総理のおっしゃる通り」。解散をやりたくない野田内閣は、ひたすら逃げることしか考えていない。
<参院は2日午前の本会議で、通常国会で可決した野田佳彦首相の問責決議に関する「緊急質問」を行った。首相は衆院選の「1票の格差」是正と定数削減について「同時に結論を得るべきだ」と述べ、自民党などが求める小選挙区の「0増5減」を先行させることに難色を示した。
同党の野村哲郎氏への答弁。定数削減は野党との調整が難航必至で、首相は衆院解散へのハードルをさらに引き上げた形だ。
また、首相は解散時期について「時がくればきちっと自分で判断していきたい」と強調。野村氏が内閣総辞職を求めたのに対し、「内閣の責任を放棄するものだ」と否定した。問責については「重く受け止め反省している」と述べた。
参院の野党各党は首相の所信表明演説と各党代表質問を「問責のけじめがついていない」として拒んだが、「審議拒否」との批判を懸念して方針転換した。
国会法76条で定められた緊急質問は、中曽根内閣時代の85年に実施されて以来、27年ぶりとなる。(毎日)>
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