大接戦を演じた米大統領選は、オバマ再選で幕を閉じた。これでアメリカは一層、内向き政治の色合いを強めるだろう。しかし米国経済再生の道筋は険しい。
英ロイターはオバマ再選で、米金利低下/ドル売りが進むとみている。対日政策では変化がないとみられるが、日本の対米輸出が劇的に変化する可能性は薄い。ドル高局面が続くことは、日本の輸出産業にとって我慢較べの時代が続くとみなければならない。
米国政治がどうであれ、日本は混迷政治に終止符を打って、安定した政治の構築を急がねばならぬ。それには総選挙を早く行って、国民意志の結集を図らねばならない。
<【ワシントン=佐々木類】米大統領選は6日、投開票が行われ、主要メディアは、民主党現職のオバマ大統領(51)が共和党候補のロムニー前マサチューセッツ州知事(65)に競り勝ち、再選を確実にしたと報じた。
景気と雇用が最大の争点となった選挙で、米国民は、4年前の選挙で唱えた「変革」の継続と格差是正による「公正な社会」の実現を訴えたオバマ氏を信任し、今後4年間のかじ取りを託す。
オバマ氏はバイデン副大統領(69)とともに来年1月に首都ワシントンで就任式に臨む。
オバマ氏は選挙戦で、一貫して中間所得層重視の姿勢を強調。富裕層を含めた減税や規制緩和など自由な経済活動による活力ある社会の実現を目指したロムニー氏は、最終盤に巻き返してオバマ氏と激しくせめぎ合ったが、及ばなかった。(産経)>
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