小沢新党は、お膝元の岩手1区と3区に候補者を擁立することを決めていたが、岩手3区に民主党の黄川田徹復興副大臣の“刺客”として佐藤奈保美氏を公認した。
岩手1区にも階猛衆院議員に対する“刺客”を来月にも擁立する。
<国民の生活が第一は8日、次期衆院選の岩手3区に公認候補を擁立した。生活に移籍せずに民主に残った現職の黄川田(きかわだ)徹復興副大臣(58)に対する“刺客”の決定で、両党の激突は確実な情勢となった。
県連代表を兼務する小沢一郎党代表が8日、一関市で記者会見して発表した公認候補は、旅館経営者の佐藤奈保美氏(46)。佐藤氏は一関市出身、短大卒後、衆院議員だった菅原喜重郎氏の秘書を務めた後、一関市内で温泉旅館を経営している。
佐藤氏は会見で、立候補への動機について、「民主の現政権を見ていて、日本を支えていけるのかと不安と憤りを感じた」と述べた。特に東日本大震災の復興について「現行法ではなく、災害時は大胆な特例措置が必要だ」と、民主政権の対応を批判した。
小沢代表は、3区だけでなく、民主に残留した現職、階猛衆院議員(46)が出馬予定の1区についても「県都の盛岡では、ぜひとも大勝利をしなければならない」と述べ、来月には候補を発表する方針を示した。
3区には、黄川田氏のほか、自民新人の橋本英教氏(45)、共産新人の菊池幸夫氏(53)が出馬予定だ。一関市は3区約24万票のうち約10万票を占める大票田。特に地盤が沿岸部の黄川田、橋本両氏に対抗するため、一関市に地盤のある佐藤氏の擁立が有効と判断したとみられる。
一方、民主県連はいまのところ、候補者擁立に向けての表だった動きはない。(産経)>
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