民主党政権の信用を失墜した最大の責任者は、ルピー・ハトヤマの迷走にあると野田首相は考えているのではないか。第二の責任者は”小沢切り”に狂奔したカン失政の無策。
だから「(野田政権が)掲げる政策に賛同し、実現するのが基準だ。重たい立場であった人だろうが、きちんと守ってもらう」(プノンペン談話)と鳩山元首相に厳しく当たる。”鳩山はずし”も辞さない覚悟とみえる。
<【プノンペン=杉本康士】野田佳彦首相は19日、滞在先のカンボジアで同行記者団と懇談し、消費税増税や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に反対してきた民主党の鳩山由紀夫元首相への衆院選での公認に関し、「掲げる政策に賛同し、実現するのが基準だ。重たい立場であった人だろうが、きちんと守ってもらう」と述べ、例外扱いしないと強調した。
衆院選の民主党の勝敗ラインを「比較第一党」としたが、目標を割り込んだ場合の自らの進退問題に関しては明言を避けた。衆院選後の政権の枠組みについても「相対的に他の政党がどうなるかを見て判断する」と述べるにとどめた。
一方、自民党の安倍晋三総裁がデフレ脱却のため日銀の建設国債引き受けを主張していることを、「禁じ手だ。借金まみれで経済対策を取り、それを日銀に引き受けさせるやり方は、二重の意味であってはならない」と強く批判した。
日本維新の会など「第三極」の動きについては「税や原発の基本政策がよく見えない」と指摘した。
維新の石原慎太郎代表が中国を「シナ」と呼んでいることを念頭に「特定の国への言葉遣いの問題であるとか、強い言葉を発して問題解決できるのか」と批判。太陽の党が減税日本との合流を白紙にして維新と合併したことも「減税しようという人たちと組もうとしたら、次の日は『11%』(の消費税率)という人と組んだ」と当てこすった。(産経)>
杜父魚文庫
11032 公認問題の野田首相 鳩山氏はずしか? 古澤襄

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