日本維新の会の公認候補は116人に達した。さらに4次公認、5次公認をして200人規模の候補者を擁立するという。
一方、2次公認をしたみんなの党は60人の公認候補を擁立、17選挙区では日本維新の会と競合することになった。第三極の実力は過大評価されているきらいがあるので、300小選挙区ごとの選挙情勢調査が欠かせない。
いまのところ先行している自民が200議席を超える勢い。調査によっては230議席と予測する向きも現れている。連立の相手となる公明も日本維新の会の推薦を受ける6選挙区を含めて30議席は固いという。したがって自公両党で衆院過半数を超える241議席の確保が固いという見方もあるが、維新の健闘次第では動く数字といえよう。
鳩山不出馬の騒動で揺れた民主は80議席台という厳しい見方が浮上している。野田民主党が人気のある細野政調会長、岡田副総理、前原国家戦力担当相らを前面に立てて巻き返しを図らねばなるまい。陣頭指揮をとると豪語していた輿石幹事長の影が薄いのは気がかり。
こう数え上げると、小沢一郎氏の国民の生活は苦戦が免れない。支持率も低迷している。日本維新の会とみんなの党が躍進して100議席超の議席をとれば、国民の生活が直撃を受ける。選挙上手といわれた小沢氏が逆境をどう跳ね返すのか。
選挙は”水もの”、4日の公示日を境にして各党は一斉に走り出す。
<日本維新の会は21日、民主党に離党届を提出した小沢鋭仁元環境相ら60人を、次期衆院選の3次公認候補として発表した。維新の候補者は計116人。連携を進めるみんなの党も同日、2次公認として15人を発表、みんなの候補者は計60人となった。両党は17選挙区で競合している。
候補者の「すみ分け」を目指してきた両党だが、維新と旧太陽の党が合流したため調整は難航。東京や神奈川など、東日本の都市部を中心に対決することになった。
維新は比例単独候補も合わせて241人以上の擁立を目指しており、22日に4次、24日に5次公認を発表し、200人程度まで増やしたい意向。みんなも擁立を進める方針で、競合選挙区がさらに増える可能性がある。
民主党離党者は、小沢氏に加えて川口浩、中津川博郷、阪口直人の3前衆院議員が維新から、平智之前衆院議員がみんなから公認された。
一方、維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は21日の記者会見で、旧太陽との合流を受けて衆院選の公約集を新たに策定する考えを明らかにした。数値目標については「役所組織がフル稼働しないと書けない」と述べ、明記しない考えを示した。(毎日)>
杜父魚文庫
11046 自公両党で衆院過半数超えか 古澤襄

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