日本維新会の会・みんなの党の第三極に対抗する新第三極が生まれる見通しとなった。滋賀県の嘉田知事は脱原発を訴える勢力の結集を図るために、みずからが代表を務める新党結成を27日にも発表する。
小沢一郎氏の「国民の生活が第一」との連携や、脱原発の「みどりの風」、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」などとの統一会派を視野に入れているが、嘉田知事みずからは立候補しない考え。急場こしらえの脱原発党だから、どれだけ国民の支持を得るか疑問がある。
むしろみんなの党の渡辺代表や減税日本の河村名古屋市長が、働きかけているといわれる石原・小沢提携が成れば、第三極が台風の目から大暴風雨になる可能性がある。
<滋賀県の嘉田知事は26日夕方、記者団に対し、来月の衆議院選挙への対応について、「国政で原子力政策を議論してもらいたいと切に願っているが、なかなか一本にまとまっていない」などと述べ、脱原発を訴える勢力の結集を図りたいという考えを示しました。
嘉田知事は、みずからが代表を務める新党結成の最終的な検討に入っており、27日にも発表する見通しです。
嘉田知事は26日夕方、記者団に対し、衆議院選挙への対応について、「福島の原発事故以降、初めての選挙で、国政で原子力政策を議論してもらいたいと切に願っている。その危機感を持ちながら、このところの国政を見ると、なかなか一本にまとまっていない」と述べ、脱原発を訴える勢力の結集を図りたいという考えを示しました。
そのうえで、記者団が、「新党の結成を検討しているのか」と質問したのに対し、嘉田知事は、「今それを詰めているところだ。具体的には、あすの午後に記者会見したい」と述べました。
嘉田知事は、みずからが代表を務める新党結成の最終的な検討に入っており、党名は「日本未来の党」とする方向で調整を進めていて、主要な政策として、段階的に原発依存からの脱却を目指す「卒原発」などを掲げる方針で、27日にも発表する見通しです。
嘉田知事としては、賛同者を募って衆議院選挙に臨むものとみられ、みずからは立候補しない考えです。(NHK)>
<国民の生活が第一の小沢代表は、記者会見で、来月の衆議院選挙に向けて、滋賀県の嘉田知事が新党の結成を検討していることに関連して、連携の呼びかけがあれば政策などを協議したうえで、具体的な連携の在り方を調整したいという考えを示しました。
この中で小沢代表は、滋賀県の嘉田知事らとの連携について、「まだ嘉田知事から明確な発信もないし、新しい党ができたわけでもないので、コメントする段階ではない」と述べました。
そのうえで、小沢氏は、「嘉田知事が新しい党を作って、仮にわれわれに連携の呼びかけがあれば、政策や主張を検討したうえで、対応を決めていきたい」と述べ、嘉田知事から連携の呼びかけがあれば、政策などを協議したうえで具体的な連携の在り方を調整したいという考えを示しました。
また、小沢氏は、みどりの風や「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」との合流について、「主張は、われわれの方向とあまり変わりないと思うが、現実に1つの党として選挙に臨むかどうかは、色々な要素があるので、コメントする段階ではない」と述べました。一方、小沢氏は、国民の生活が第一の政権公約=マニフェストについて、「ほぼできているが、最終的な検討を行っているところなので、今週中には発表したい」と述べました。(NHK)>
<日本維新の会は26日、衆院選の6次公認候補10人を発表した。
これまでに公認した埼玉6区、東京11区、香川1区の立候補予定者が辞退し、公認候補は計149人となった。小選挙区の追加公認は、残り数人にとどまる見通しだ。
公認の辞退は計4人。今年9月に結党した維新の会は、1月時点の国会議員数を基準に支給される政党交付金をまだ受け取れず、資金力に乏しいため、候補予定者に自前で選挙資金を準備するよう求めている。辞退者は、こうした資金の工面や事務所スタッフの確保ができなかったという。
6次公認候補は次の通り。(敬称略)
【小選挙区】埼玉3 谷古宇勘司(61)新▽千葉6 遠藤宣彦(49)元▽東京2 松本和巳(47)元▽同24 藤井義裕(37)新▽同25 松本鉄平(34)新▽静岡1 尾崎剛司(36)新▽福岡11 堀大助(33)新▽沖縄1 安田邦弘(67)新▽同2 金城利憲(57)新▽同3 大城俊男(45)新(読売)>
杜父魚文庫
11081 滋賀県の嘉田知事 新党結成へ 古澤襄

コメント