「日本未来の党」という名の嘉田新党。代表代行には脱原発を訴える大阪府市特別顧問で環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也氏が就任することも発表した。
滋賀県の嘉田由紀子知事は27日、党の理念を「びわこ宣言」として掲げることを明らかにし、「経済性だけで原子力政策を推進することは国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」と語った。
びわこ宣言の賛同者としては、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏、音楽家の坂本龍一氏、俳優の菅原文太氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、脳科学者の茂木健一郎氏の5人が名前を連ねた。
文化人らでつくる組織には音楽家の坂本龍一氏、歌手の加藤登紀子氏らにも協力を要請している。社民党を離党した阿部知子議員も参加。
小沢一郎氏の国民の生活が第一は解党し、全員が「日本未来の党」に参加。頭は嘉田、胴体は小沢という不思議な政党が誕生した。朝日新聞と日刊ゲンダイが大々的に報じている。日刊ゲンダイは早速、100人超の新勢力になると提灯をつけた。
だが選挙を仕切る幹事長や政調会長の顔がまだ見えない。小沢一郎幹事長、亀井静香政調会長となれば、反民主党・反国民新党の色がつく。
伝説の「鵺(ぬえ)」というサルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビという生物がいる。卒原発に共鳴する文化人と”壊し屋”の名がつく小沢氏の共生する新党が、石原・橋下新党を凌ぐ勢力になるのか?第三極の主導権争いが見物となった。
本当は菅直人前首相や社民党首の福島瑞穂氏も、脱原発に賛同して嘉田新党に参加したいのだろうが、”小沢切り”を主導した菅氏の参加は小沢氏が許さない。福島氏と対立して社民党を飛び出した阿部知子氏がいるかぎり社民党の合流もありえない。そこにはドロドロとした怨念と人間感情が渦巻いている。
<■知事と党代表両立できる?
「知事と党代表を両立できるのか」-。衆院選に向け、嘉田由紀子知事(62)が27日、結成を正式発表した新党「日本(にっぽん)未来の党」。嘉田知事は当日まで悩みに悩んだ末、知事職のまま政治活動を行うことを決めたという。県トップの突然の大決断に、県職員や県議からは戸惑いの声が相次いだ。
自民党県連幹事長の家森茂樹県議は「国政がしたいのか地方自治がしたいのか全くわからない。国政でないと思いを実現できないというなら、地方自治を否定することになる」と批判。そのうえで「滋賀は知事がトップセールスして対外交渉を進めている。本当に両方できるのか」と疑問を呈した。
みんなの党滋賀代表の蔦田恵子県議も「(知事の持論である)『卒原発』といっても言葉だけが踊っている。プロセスが見えてこない」と具体的なビジョンを要求。知事と党代表の両立についても「県政ですらままならないのに、さらに手を広げる意味が全くわからない。両立は不可能。やるべきではない」と語気を強めた。
県職員からは注文も。女性職員の一人は「突然のことにびっくりしている。知名度があるから国政でもやっていけるのかもしれないが、知事の仕事が中途半端になるならどちらか一つに絞ってほしい」。別の男性職員は「突然のことに右往左往している。まだ新党の中身がわからない。知事の今後の言動に注目したい」と話した。
一方、エールを送る職員もおり、「党の仕事は県職員としてサポートすることはできないが、(衆院選が終わるまで)知事としての仕事のうち支えられる分は支えていきたい」との声も聞かれた。
県秘書課では「知事からは『公務を優先する』と聞いている。今後について読めない部分もあるが、その方針で仕事を進める」と説明した。(産経)>
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11089 「嘉田新党」結成 悩んだ末に決断 古澤襄
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