米国の資金援助でイスラエルに配備された対空防衛システム「アイアンドーム」の迎撃率は90%・・・パレスチナ自治区ガザから発射されたロケット弾は1500発といわれるが、イスラエルは8日間続いた戦闘での迎撃ミサイル発射費用が計2500万─3000万ドル(約20億─25億円)に上ったと発表した。英ロイターが伝えている。
<[エルサレム 22日 ロイター] イスラエルは22日、パレスチナ自治区ガザからのロケット弾を迎撃した対空防衛システム「アイアンドーム」について、8日間続いた戦闘での迎撃ミサイル発射費用が計2500万─3000万ドル(約20億─25億円)に上ったと発表した。
イスラエルとガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどとの衝突は14日に開始し、エジプトの仲介によって21日に停戦に合意した。医療当局者によると、ガザでの死者は多数の民間人を含む162人。イスラエル側の死者は5人だった。
イスラエル軍によると、8日間の戦闘では、ガザから発射されたロケット弾約1500発のうち、「アイアンドーム」が迎撃したのは421発。費用を抑えるため、人口集中地域を狙ったロケット弾のみを迎撃の対象とした。迎撃の成功率は90%だという。
イスラエルは現在、5基の「アイアンドーム」を保有しているが、国防システムを十分にするには13基が必要があるとしている。「アイアンドーム」の配備には米国が資金援助を行っている。防衛関係者は、1基当たりの設置費用が約5000万ドルだと述べた。
より多くのロケット弾がイスラエルに飛来していた場合、多数の国民が犠牲になりイスラエルが大規模な地上侵攻を行う可能性もあったとされている。ある政府高官は大規模な地上侵攻が行われた場合の費用について、1日当たり最大3億8000万ドルに上ると推計した。(ロイター)
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