11167 キャサリン妃入院先の看護師自殺で豪ラジオ局に非難殺到  古澤襄

視聴率を稼ぐために、”何でもあり”のラジオパーソナリティーに対する非難が殺到しているという。ことの発端はウィリアム英王子の妻キャサリン妃のお目出度で、オーストラリアのラジオパーソナリティー二人が、エリザベス女王とチャールズ皇太子になりすまし、ロンドンのキング・エドワード七世病院に偽電話を掛けた。
これだけなら、質の悪ふざけ番組。褒められたものではないが、視聴者も、案外、面白がったことで済んだのであろう。
しかし偽電話を受けた女性看護師・ジャシンサ・サルダナさんが自殺してしまったので、大きな社会問題になった。日本でも短く報じられた。仏AFPは事の詳細を伝えている。
二人のラジオパーソナリティーは大きなショックを受けて、ラジオ局は二人の番組出演を当分のあいだ見合わせると発表した。このラジオ局は2009年に、別のパーソナリティー二人が担当する番組で、14歳の女の子をうそ発見器にかけ、強姦された過去が暴かれる様子を放送し非難の的となっている。
AFPは偽電話についてのオーストラリア世論は当初二分しており、「害のないおふざけ」としてみた人もいれば、プライバシーは誰であっても尊重されるべきで、このいたずらは一線を越えたものだとする厳しい声も聞かれていたとしている。
英国で批判が高まったことを受け、グレイグさんとクリスチャンさんはその後に謝罪したが、ラジオ局側は当初、この偽電話を「英王室に仕掛けられた史上最大のいたずら」と誇っていたという。
<【12月8日 AFP】ウィリアム英王子(Prince William)の妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)が入院していた病院にかけられた偽電話を受けた女性看護師が死亡したことを受け、この電話をかけたオーストラリアのラジオパーソナリティー2人に対する非難が殺到している。
ロンドン(London)市内にあるキング・エドワード7世病院(King Edward VII’s Hospital)に勤めていたジャシンサ・サルダナ(Jacintha Saldanha)さんの死因をめぐっては、メディアが自殺と報道している一方、警察当局の発表では死因不明とされている。
サルダナさんは、豪シドニー(Sydney)のラジオ局「2Day FM」のパーソナリティー2人がエリザベス女王(Queen Elizabeth II)とチャールズ皇太子(Prince Charles)になりすまして病院にかけた偽電話を最初に受けた人物だった。
同ラジオ局はサルダナさんの死について、問題のパーソナリティー、メル・グレイグ(Mel Greig)さんとマイケル・クリスチャン(Michael Christian)さんは「2人とも大きなショックを受けている」と述べている。ラジオ局とその親会社サザン・クロス・オーステレオ(Southern Cross Austereo)はフェイスブック(Facebook)の公式ページ上で、2人の番組出演を当分のあいだ見合わせると発表した。
サルダナさんの死が伝えられると、フェイスブックのラジオ局ページはすぐに膨大な数の書き込みであふれた。多くはパーソナリティー2人に対する批判で、ラジオ局に2人を解雇するよう求めるものもあった。
ユーザーの1人は「ダイアナ妃(Princess Diana)の死はメディアにとって1つの教訓となったと誰もが思っていたけど…どうやら違ったみたいだ」と書き込んだ。
このニュースはオーストラリアでも広く報じられた。偽電話についての世論は当初二分しており、「害のないおふざけ」としてみた人もいれば、プライバシーは誰であっても尊重されるべきで、このいたずらは一線を越えたものだとする厳しい声も聞かれていた。
英国で批判が高まったことを受け、グレイグさんとクリスチャンさんはその後に謝罪したが、ラジオ局側は当初、この偽電話を「英王室に仕掛けられた史上最大のいたずら」と誇っていた。
ラジオ局のウェブサイトに掲載された偽電話の録音へのリンクは現在では削除され、パーソナリティー2人のツイッター(Twitter)アカウントも停止されている。
同ラジオ局は過去にも非難の目にさらされている。2009年には、別のパーソナリティー2人が担当する番組で、14歳の女の子をうそ発見器にかけ、強姦された過去が暴かれる様子を放送し、問題となった。(AFP)>
<ロンドン(CNN) 豪ラジオ局のディスクジョッキー(DJ)がかけた偽電話にだまされ、勤務先の病院に入院中だった英王室キャサリン妃(30)の情報を漏らしてしまった女性看護師ジャシンサ・サルダナさん(46)が死亡しているのが発見された。死因は自殺と見られる。勤務先のキング・エドワード7世病院が7日に明らかにした。
偽電話をかけた2人のDJは、エリザベス女王とチャールズ皇太子になりすまし、病院関係者からキャサリン妃の様子などを聞き出した。サルダナさんは、この偽電話を最初に受け、キャサリン妃のいる病棟に転送した。
病院によると、サルダナさんは4年以上前から同病院に勤務し、優秀で同僚からの信頼も厚かったという。サルダナさんには、夫と2人の子どもがいる。
キャサリン妃は、つわりで同病院に入院していたが、6日に退院した。ウィリアム王子とキャサリン妃はサルダナさんの悲報を聞き、深く悲しんでいるという。
偽電話をかけたDJが所属するシドニーのラジオ局は5日、「(電話は)軽い冗談のつもりだった」と謝罪した。
同ラジオ局のホームページには、一部のリスナーから「これは単なる冗談だ」と偽電話を擁護するコメントも寄せられたが、サルダナさんの死亡が報じられると、「2人(のDJ)はオーストラリアの名誉を汚した」「この事件は、ウィリアム王子とキャサリン妃の妊娠の経験を暗いものにした」など怒りのコメントが殺到した。(CNN)>
杜父魚文庫

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