それにしても民主党の壊滅的な大敗は目を覆うものがある。象徴的なのは田中文部科学相が小選挙区で初めて敗退したことだ。比例復活の望みも絶たれた。菅元首相、藤村官房長官、仙谷元官房長官も小選挙区で落選。現職閣僚の落選が相次いだ。
当然のことながら野田首相は大敗の責任をとって退陣の意向を表明した。新しい党の顔で、来夏に迫った参院選を戦うことになるが、衆院選での大敗をみると、参院の現有議席を確保するのは困難視される。
焦点は自民・公明両党で衆院の三分の二、320議席以上を確保できるかにかかっている。しかし日本維新の会が50議席前後をとるとみられるので、政策ごとの連携ができれば、すでに320議席以上を確保したことになる。
この結果、実質的に衆参ねじれが解消され、参院で法案が否決されても、衆院に回付されれば三分の二以上の票決で法案が成立する。民主党の壊滅的な大敗が招いた結果といえる。
杜父魚文庫
11230 田中文部科学相、仙谷元官房長官らが小選挙区落選 古澤襄

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