FBIがチャイナタウンなど不法移民関連の悪徳弁護士事務所を捜索。ニューヨーク当局は「政治庇護」を求めるでっち上げ弁護士らを逮捕へ。
これは不法滞在、不法入国、インチキ書類での永住権保持者にとって衝撃であり、中国人の「政治保護」を求めて、「人権」を楯に履歴などの改竄文書をつくって、米国におけるグリーンカード取得、永住権獲得に動いてきた中国系アメリカ人悪徳弁護士への法的裁きである。
同時に不法滞在組や偽装結婚組が急増する日本にとっても、たいそう示唆的である。
2012年12月18日、ニューヨークのFBI支部は同市クィーンズ地区などに巣くう「移民の永住権獲得補助」が主なビジネスとする法律事務所などを一斉に手入れした。
いずれのオフィスも開業して僅か十年程度だが、スタッフを十五人から二十人もかかえるほどの大所帯で「繁栄」してきた。
FBIが踏み込んだ十の弁護士オフィスでの捜索は数時間に及び、偽造文書など夥しい書類を押収したうえで、21人を逮捕したが、三人が逃亡した。翌日に逃亡したうちの一人、ケン・ジルス弁護士は自首した。
NY連邦法院は、これら26名を起訴した。
とくに目立つ手口は「キリスト教徒として迫害を受けた」「法輪功のメンバーなので」という偽造書類、改竄書類だ。これらの書類作成を手助けした弁護士らは、左翼リベラルな政治風土のニューヨークで不法な利益を得ていたことになる。
日本のチャイナタウンでも大繁盛をきわめる法律事務所が多いが、かれらは、この米国発のニュースを如何に受け止めたか?
杜父魚文庫
11272 中国系アメリカ人悪徳弁護士への法的裁き 宮崎正弘

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