11283 朴槿恵氏の品性と真紀子氏の品性  古澤襄

節操がない視聴者ねらいの芸能テレビが、真紀子氏の”口撃術”をテレビに登場させようとデイレクターどもが暗躍しているそうな。うんざりする話ではないか。品性を欠く口撃術など聞きたくもない。それをみて笑いころげる視聴者を想像するだけで腹が立つ。
東京スポーツが野田首相を迎えて長岡駅前の真紀子氏の街頭演説を再現している。
「安倍さんは戦争をやってみたくてしょうがないのよ。そんな自民党がいいと思う人がいたら手を挙げてください!」
この手に乗らない聴衆が「はい! はい!」と手を次から次へと挙げた。手を挙げたのは、真紀子離れのきつい冗談!、おまけに「お父さん(角栄さん)が泣いてますよ!」というヤジまで飛んだ。
首相の目の前で、とんだ赤っ恥。真紀子氏は「どうしてよ~!」と絶叫したという。
同じ二世の女性政治家ながら、父と母を凶弾で失い、辛酸を味わった韓国の次期大統領・朴槿恵氏の品性のある毅然とした態度とは、あまりにも違い過ぎる。
<衆院選で新潟5区の民主・田中真紀子文科相(68)がまさかの落選。比例でも復活はならず、7度目の当選はならなかった。
「原点から政治とは何か、生活者がどういうことを政治に希望しているのか考える時間がほしい」と敗戦の弁を述べた一方「(前回は)民主党に大きなフィーバーが起きたけど、いい政治をしないと揺れ戻しが起こる。自民党を中心に圧勝するだろうというのはトレンドとして想像できた。政治活動をやめるつもりはないし、選挙区を替える考えもない」と強気な真紀子節を披露した。
父の強固な選挙地盤に乗った真紀子氏は今回、苦戦を強いられ続けた。民主党への風当たりが強まるなかスタート。強力な対立候補として新潟県中越地震で被災した山古志村の村長として住民避難などに取り組んだ自民・長島忠美氏(61)が登場。無党派層の支持も獲得し大差で当選を決めた。
苦戦は自ら招いたとも言える。来春新設予定の3大学への不認可騒動だ。文科省が決めた開校認可をひっくり返した真紀子氏だったが、猛反発を受けて撤回。結局は認可して謝罪するドタバタ劇を展開。地元後援会関係者からも「存在をアピールしたかったのかもしれないが、思いつきの繰り返し。“またか”としらけムードが漂った」という声が出る始末だった。
焦った陣営はついに“禁じ手”を出した。「投票日(12月16日)は角栄氏の命日。ただ、本来なら政策で戦うべきで、真紀子さんも『それ(命日)を出した選挙戦はしたくない』と話していたが、劣勢が伝えられるなかで、支持拡大のために出すしかなかった。ただ、出したからには絶対に負けは許されなかったのだが…」(後援会幹部)
真紀子氏は開票前にも角栄氏の墓を訪れ、墓前に花を手向けていた。しかし、禁じ手さえ吹き飛ばしてしまったのは、皮肉にも野田首相の目前での出来事だった。地元後援会関係者が明かす。
「(9日の)野田さんの応援を迎えた長岡駅前での街頭演説が、地元の支持者の空気を変えてしまった。真紀子さんへの激しいヤジはこれまではなかったし、あれほど焦った姿も初めてでした」
この演説で、真紀子氏は「安倍(晋三総裁)さんは戦争をやってみたくてしょうがないのよ。そんな自民党がいいと思う人がいたら手を挙げてください!」と呼びかけると、あろうことか「はい! はい!」と聴衆の手が次から次へと挙がったのだ。しかも「お父さん(角栄さん)が泣いてますよ!」というキツ~いヤジまで…。
首相の目の前で、とんだ赤っ恥だ。まるで自我が崩壊してしまったかのように、真紀子氏は「どうしてよ~!」と絶叫した。いまだかつて見せたことのない取り乱した姿を目撃した後援会関係者の1人は「首相の前で顔に泥を塗られ、完全に冷静さを欠いていた。首相には来てもらわない方が良かった」と素直な感想を述べた。
この日、父が守った議席を失ったことを問われ、真紀子氏は「時代背景が違う。価値観が多様化し、少子高齢化で政治へのニーズも変わってきている」と語気を強め、最後は「明日はワイドショーとかあるでしょ。もっと全国で前向きな意見を聞いてください。(質問は)3つと言ったでしょ? 受けません」と不機嫌モード全開となり、インタビューを強制終了した。(東京スポーツ)>
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