党代表に誰も手を挙げない民主党だったが、海江田万里元経済産業相が「あえて火中の栗を拾う覚悟」で立候補する考えを表明した。輿石幹事長も海江田氏を支持する構え。
一方、衆院議長には自民党の伊吹文明元幹事長が有力だという。
私は谷垣禎一前総裁が納まりがいいと思っていた。自民党総裁でありながら総理にはなれなかった河野洋平さんの例もある。池田元首相が創った「宏池会」から総理になれない自民党総裁が二人出るのは、何かの因縁という気すらしていた。
谷垣さんは固辞し、重要閣僚として入閣するという。そこで保利耕輔元自治相の衆院議長説が浮上したが、ご本人も固辞。回り回って伊吹文明元幹事長の名が浮上している。
伊吹さんなら名衆院議長になるだろう。福田康夫内閣で党幹事長、財務大臣を歴任、「志帥会」の会長。京都出身の国会議員だが、同じ京都で「宏池会」会長だった前尾繁三郎さんも衆院議長。文人政治家だった前尾さんも総理にはなれなかった。
<野田首相の後継の民主党代表は、海江田万里元経済産業相(63)の就任が有力となった。
海江田氏は22日、東京都内のホテルで記者会見して25日の代表選に立候補する考えを表明し、輿石幹事長(党参院議員会長)も周囲に海江田氏を支持する意向を伝えた。
海江田氏は記者会見で「あえて火中の栗を拾う覚悟で今度の代表選に臨む決意をした。民主党の創始者の一人として党を立て直す責任がある」と語った。「条件は整った」とも述べ、立候補に必要な国会議員20人の推薦人確保に自信を示した。
参院に強い影響力を持つ輿石氏は22日夜、「参院は海江田氏で結束するだろう」と周辺に語り、海江田氏を支持する考えを示した。
野田氏に近い党内グループでは、岡田副総理や細野政調会長、蓮舫前行政刷新相らの擁立を目指す動きが再燃しているが、党国会議員の約6割が所属する参院をはじめ海江田氏が党内で支持を拡大しており、これを上回る支持集めは困難との見方が強まっている。(読売)>
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