11307 軍の宴会は高級酒マオタイが主流   宮崎正弘

やっぱりね。軍の宴会は高級酒マオタイが主流だった。軍内の「宴会禁止令」で、マオタイ企業の株価大下落には大笑い。
まるで落語のオチのようだ。ムラカミハルキがノーベル賞を取り損なう前日あたりに中国の反日暴動と、これに反発する日本のナショナリズムを「安酒に酔う」と『朝日新聞』に寄稿して揶揄したが、この指摘が間違いであることを以前に書いたことがある。
すなわち、中国人民解放軍が毎晩兵舎でやっている宴会には安酒は供与されず、マオタイなど高級酒ばかりなり、と。
習近平は汚職追放を全面に掲げて、腐敗高官の摘発に乗り出したと中国各紙が伝えたが、続いて12月中旬に党中央軍事委員会は軍部隊内での宴会禁止、綱紀粛正のため禁酒にくわえて幹部を出迎えるのに赤絨毯は不要、送迎行為も控えるように通達を出した。
ということは部隊内で毎晩宴会していたことを自ら告白するようなものだが。。
休日明けの12月24日、マオタイ酒製造の貴州省マオタイ公司の株価は5・55%下落、洋河酒造は4・97%下落した。ついでに山西省分酒、五糧液など銘酒メーカーが3%の下落を演じる。
マオタイ酒は最低でも一瓶が1400元という高級酒、それでも入手が難しく、1520元(21000円強)以上のプレミアが常識で、ニセモノが大量に出回っている。マオタイ酒は53度。
しかし寒冷地の軍隊から酒を取り上げたら、ウォッカのない露西亜兵のように、次に起きるのは軍人の暴動ではないのか?
杜父魚文庫

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