11316 当てにならぬプロの選挙予測   平井修一

2012総選挙の結果はこうだった(カッコ内は選挙前議席)。
民主57(230)、自民294(118)、未来9(61)、公明31(21)、維新54(11)、みんな18(8)。
自民・公明で325議席、民主・国民で58議席で、自公の圧勝だ。政治評論家は上記の選挙結果を事前にはどう予測していたのだろう。
■「毎日新聞」2012年9月5日
「民主党の獲得議席は2桁か、せいぜい100余り」。政治取材のベテラン3人は、まず、民主党が壊滅的な敗北を喫するという点で一致した。最も厳しい「80議席」を予想するのは政治ジャーナリストの角谷浩一さんだ。
「民主党も駄目なら自民党も駄目、既成政党はもう嫌だという有権者は多い」と野上忠興さんは、維新の会は119議席を予想する。
■「週刊朝日」2012年10月19日号
森田実「今の右傾化ムードが続く中で衆院選に突入すれば、民主党は86議席と3ケタに届かず、自民党は234議席に倍増すると見ています。31議席の公明党と合わせると265議席となり、安定多数を確保するでしょう。
維新の会は勢いが若干しぼみつつあって61議席にとどまり、みんなの党は28議席、小沢一郎代表率いる国民の生活が第一(未来)は20議席程度になるでしょう」。
田崎史郎「自民党の第1党は揺るがず、今の雰囲気のままいけば、200議席を超えてくると思います。民主党は90議席程度、維新の会は70議席弱、公明党とみんなの党はそれぞれ30議席前後、生活は20議席ほどではないかと見ています」。
■「週刊現代」2012年11月17日号
維新の会や石原新党など、いわゆる「第三極」の連携が、総選挙前にできるかどうかがポイントです。もし連携できれば自民党は180議席程度に止まり、民主党は80議席以下、そして第三極の勢力が180議席くらい獲得できる。公明党が30議席を獲ったとしても、自公連立で衆院の過半数、という構図にはならない。
■「ZAKZAK」2012年7月25日
政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会(維新)」が110議席を獲得して大躍進し、民主党は2ケタまで落ち込むという。
自民党は「小選挙区144、比例区48の192議席」と予測した。73議席増だが、単独過半数には49議席足りない。
結果は自公で絶対安定多数の325議席へ大躍進、維新は伸び悩みの54議席、一方で民主57議席、小沢一郎系の未来は9議席という大敗北。政治評論家とは言いながら、ほとんど予測は外れている。
選挙は水物ということか、それとも評論家の能力が至らないのか。要は「当てにならない」とうことだ。(頂門の一針)
杜父魚文庫

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