百戦錬磨の凄腕・小沢一郎氏に学者知事の嘉田由紀子氏が翻弄された日本未来の党のごたごた劇。未来の党は27日、党名を「生活の党」に変更し、代表を嘉田由紀子滋賀県知事から森ゆうこ副代表に代えると総務相に届けた。嘉田氏にとっては、小沢一味のクーデターといっていい。
嘉田氏は「こちらは人数が少ないので分派することになる」と口惜しげ、要するに政党を小沢氏側に譲る代わりに離党して元の名称・『日本未来の党』の政治団体を設立する。とはいうもの議員は阿部知子氏だけとなるから、政党要件を満たさないため政党交付金は受け取れない。
28日は、「生活の党」代表の森裕子参院議員と嘉田氏の共同記者会見を大津市で行うことになった。小沢氏も同席する予定というが、どうなるか分からない。嘉田氏は「社会的責任があるから、(小沢氏も)一緒に記者会見できたらと思っている」と言っているのだが・・・。
<日本未来の党は27日、党名を「生活の党」に変更し、代表を嘉田由紀子滋賀県知事から森ゆうこ副代表に代えると総務相に届けた。未来の国会議員は衆院9人、参院8人の計17人だが、亀井静香氏が27日に離党届を提出。
小沢一郎氏ら旧「国民の生活が第一」系の15議員が未来を引き継ぐ形になり、嘉田氏は阿部知子副代表とともに別の政治団体「日本未来の党」を設立する方針。
嘉田、森両氏が28日に大津市で記者会見し、発表する。小沢氏も同席する予定。
嘉田氏は27日、記者団に「こちらは人数が少ないので分派することになる。『日本未来の党』というアイデンティティーをキープしたい」と語り、政党を小沢氏側に譲る代わりに未来の名称を確保したことを明らかにした。
嘉田氏が新設する政治団体は政党要件を満たさないため政党交付金は受け取れない。13年分の政党交付金約8億6500万円のほとんどを生活が受け取ることになる。「みどりの風」(参院議員4人)の関係者によると、嘉田氏側から合流の打診があった。阿部氏が加われば政党要件を満たすが「野合と見られる」として断ったという。(毎日)>
杜父魚文庫
11329 呆気ない幕切れ、未来の党のごたごた劇 古澤襄

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