11339 麻生氏 米財務長官に「財政の崖」回避を要望  古澤襄

日本の景気回復策について日本銀行による金融緩和、政府の財政出動、経済成長戦略の三つを同時にやる方向で大きく舵を切った安倍政権だが、米国経済が破綻気味になると、日本に与える影響は少なくない。
米国は年明けに歳出削減と減税打ち切りが同時に訪れる。この米国の「財政の崖」問題について、麻生氏はガイトナー米財務長官に「米国一国だけでなく、他国への影響が極めて大きいので、回避の方向で頑張ってもらいたい」と強く対応を促した。
<麻生副総理・財務相は28日夜、ガイトナー米財務長官と約30分間、電話会談した。麻生氏は、年明けに歳出削減と減税打ち切りが同時に訪れる米国の「財政の崖」問題について、「米国一国だけでなく、他国への影響が極めて大きいので、回避の方向で頑張ってもらいたい」と対応を促した。
最近の円相場について麻生氏は、「一方的な、行き過ぎた円高が修正されつつあるが、変わる可能性があるので注視したい」と伝えた。
日本の景気回復策については、日本銀行による金融緩和、政府の財政出動、経済成長戦略の三つを同時にやる方向だと説明した。(読売)>
<[東京 28日 ロイター]麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は28日夜、ガイトナー米財務長官と電話で会談し、両国の経済・財政などをめぐり協議した。財務相は円高を引き続き注視する姿勢も表明した。
会談終了後に記者会見した財務相によると、会談では安倍晋三政権の経済・財政運営方針を説明。「日銀の金融緩和と財政出動、経済成長戦略を同時にやる。これが一番肝心と思っている」と述べたのに対し、米財務長官は「わかった」と応じた。
財務相は円相場にも言及。「最近までの、一方的な行き過ぎた円高が修正されつつある方向にあることは間違いない。そういう局面とは思っているが、また変わる可能性が十分にあるので、引き続きよく注視していきたい」と伝えたという。
財務相は米国で減税措置の失効と歳出の自動削減開始が重なる「財政の崖」についても「他国に与える影響が大きいので、回避の方向で頑張ってもらいたい」と要請した。
会談は午後10時前から30分程度行われた。(ロイター)>
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