元日は久しぶりに寝坊をした。朝四時に起きるのは、いつもの通りだが、日課通りAFP、ロイター、AP、ウォール・ストリート・ジャーナル、ブルームバーグなどの見出しに目を通し、それから”二度寝”をして六時には愛犬バロンと散歩に出る。雨が降ろうが、雪が降ろうが、この日課を十年以上も変えたことはない。
それが今朝は七時までぐっすり眠ってしまった。昨夜、深酒、と言っても四合ぐらいなのだが、ロシアからの輸入ズワイガニをつまみに飲んでいたら、眠くなってしまった。四時起きは習慣となっているので変わらないが、いつもは三十分程度の二度寝がなんと二時間近い。
胸苦しいと感じて目が覚めたら、バロンが胸の上に乗って、人の顔を心配そうに見ている。今朝は雲ひとつない日本晴れ、散歩に出ても暖かい。郵便受けに年賀状が届いていた。
伊藤正さんの年賀状・・・ブログで過大な評価をいただいてありがとうございました、とある。彼も杜父魚ブログを読んでくれていたのだと、嬉しくなる。年寄りの冷や水で好き放題、世間をはばからずに書きまくってきたので、内心は忸怩たるものがあるのだが、伊藤正さんの年賀状でことしもシコシコ拙文を綴ろうと心に決めた。
伊藤正さんは一昨年に中国から一時帰国した際に大病を患って八ヶ月も長期入院していた。彼の中国ウオッチャーとしての業績は不動のものだと思っている。習近平政権になって中国はどうなるのか、伊藤正さんの仕事はまだ続く。身体を大切にして、いい仕事を続けてほしい。
大先輩の酒井新二さんからは「魅力ある 政治家出でよと 叫ぶ年始め」の一句。私より一回り上の九十二歳だと思うが、九十三歳の辻トシ子さんと同様、老いてますます意気盛んなものがある。八十一歳の私などは、大先輩からみれば”鼻たれ小僧”の域をでないと自戒する正月となった。
同じ八十一歳の大橋圭介さんは愛日小学校で六年間机を並べた仲間。「杜父魚ブログは古澤さんのだけを開いています。ことしも元気で楽しいお話を期待しています」。彼は北朝鮮に詳しい。サヨではない独特の北朝鮮観があるので、ビデオをお借りしたりして、教えられるものがあった。
朝日OBの為田英一郎さんは私の従弟。二人の曾祖父は為田文太郎というが、後妻に迎えたのは会津藩士の娘。だから会津を舞台にしたNHKの大河ドラマを楽しみにしている。「”老い”の研究と称して、この一年半、三百枚書きました。大手出版社OBの旧友がウレネーヨ、そんなの、と。でしょうね」とある。
だが、英一郎さんは自費出版でも発刊するだろう。それを早く読みたい気がする。
杜父魚文庫
11357 魅力ある 政治家出でよと 叫ぶ年始め 古澤襄

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