安倍首相は7日、時事通信社の新年互礼会に出席し、訪米日程について、「同盟関係を強化するため早い時点に訪米したいが、就任式、一般教書演説、財政の問題があり広く日程を考えている」と二月以降に先送りすることを示唆した。
首相は一月訪米を希望していたが、一月下旬にはオバマ大統領の2期目の就任式などがあって、米側の日程が立て込んでいることから、事実上、実現が難しいといわれていた。
<政府は7日、安倍晋三首相の訪米について、2月以降に先送りする方向で調整に入った。今月下旬にはオバマ大統領の2期目の就任式などがあり米側の日程が立て込んでおり実現が難しいからだ。
首相は日米同盟重視の姿勢を鮮明にするため、就任後初の外国訪問先を米国にしたい考えだが、代わりに来週にもベトナム、タイ、インドネシアを訪問することも検討している。
首相は7日、時事通信社の新年互礼会で「同盟関係を強化するため早い時点に訪米したいが、就任式、一般教書演説、財政の問題があり広く日程を考えている」と先送りを示唆。外務省の河相周夫事務次官はバーンズ国務副長官らと日程を再調整するため7日に米国を訪問した。
首相は河相氏の報告を受け、早期訪米が困難と判断した場合、東南アジア訪問の日程を調整する。中国の軍事力強化を念頭に、周辺国との連携を深める狙いがある。
これに関連し、菅義偉官房長官は7日の記者会見で、首相が訪米にあわせ予定したスイス・ダボスでの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)出席を見送る方針を表明した。
日米関係筋によると、米側は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加問題で方針の明確化を求めている。日本側は「聖域なき関税撤廃を前提にする限り反対」としており、難航している。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題や、嘉手納基地(嘉手納町など)以南の米軍施設・区域返還計画でも調整がついていない。防衛省の西正典防衛政策局長は9日に訪米し、国防総省当局者らと協議する。(産経)>
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11406 安倍首相の訪米は二月以降にずれ込み 古澤襄

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