アルジェリアで起きた日本人拉致事件で日揮関係者は16日、イスラム武装勢力が北部を支配する隣国マリの情勢がフランスの軍事介入で急転する中、マリから遠く離れた地での事件について「盲点だった」と、驚きを隠さない。
また、「解放交渉は長期化する」と懸念を示した。時事通信の電話取材に対して語った。
<【カイロ時事】「イスラム武装勢力はわれわれの動きを細かく見ている」。
アルジェリアで起きた日本人拉致事件で日揮関係者は16日、イスラム武装勢力が北部を支配する隣国マリの情勢がフランスの軍事介入で急転する中、マリから遠く離れた地での事件について「盲点だった」と、驚きを隠さなかった。
また、「解放交渉は長期化する」と懸念を示した。時事通信の電話取材に対して語った。
現場は、リビア国境に近いアルジェリア南東部イナメナスの砂漠地帯。南部のよりマリ国境に近い場所にも外国企業の石油関連施設があり、日揮などは十分な警戒態勢を取っていなかったという。
襲撃は早朝で、始業を狙い澄ました犯行だった。関係者は「現場に日本人がいることをよく観察していた。イスラム武装勢力はあなどれない」と、事件は予想外だったとの認識を示した。人質については「家族は安否が心配だ。本人も大変で、(解放交渉は)すぐにはうまくいかない」と述べた。(時事)>
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