11497 人質35人と犯行グループ15人死亡 現地報道  古澤襄

アルジェリア南東部イナメナスの情報は錯綜しており、正確な情報が伝わってこないが、アルジェリア軍が17日、人質救出のため攻撃を開始したことは間違いない様である。菅官房長官は17日、アルジェリア駐在の英国大使からの情報として明らかにした。
英ロイターはアルジェリア治安筋の話として、日本人2人を含む外国人人質25人が解放されたと伝えたが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、外国人の人質35人と犯行グループの15人が殺害されたと報じている。
<【カイロ=大内清】アルジェリア南東部イナメナスでプラント建設大手「日揮」の日本人駐在員らがイスラム武装勢力に拘束された事件で、菅義偉(すがよしひで)官房長官は17日夜、記者会見し、アルジェリア軍が17日、人質救出のため攻撃を開始したことを同国駐在の英国大使からの情報として明らかにした。
現地からの報道によると、攻撃により人質多数が死亡したとの情報があり、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、外国人の人質35人と犯行グループの15人が殺害されたと報じた。
日本人人質の安否は不明。ロイター通信は17日、アルジェリア治安筋の話として、日本人2人を含む外国人人質25人が解放されたと報道。また、国営アルジェリア通信は、軍の作戦によって英国人2人、フランス人とケニア人各1人の4人が解放されたと伝えた。
一方、モーリタニアの通信社は犯行グループ側の話として日本人1人、米国人2人、英国人1人、ベルギー人3人の外国人7人が拘束されていると伝えた。
アルジェリア軍はこれら人質の救出に武装勢力が立てこもる施設に突入。同施設を制圧したとの報道もある。情報は錯綜(さくそう)しており、日本政府は確認を急いでいる。
武装勢力は16日、英メジャー(国際石油資本)BPなどが運営する天然ガス関連施設を襲撃、日本人少なくとも3人を含む計41人が拘束された。国籍は少なくとも12カ国に上る。
武装勢力側は、隣国マリでのフランスの軍事介入停止などを要求したが、アルジェリア政府は武装勢力との交渉を拒否するとともに、同国軍が一帯を包囲。
軍は17日、人質救出のためヘリや地上部隊を投入して同施設付近の攻撃を開始。武装勢力や人質らが乗った車両を攻撃し、双方に死者が出た。一連の作戦で、約600人のアルジェリア人も解放されたという。
一方、日本人の人質1人は17日、アルジャジーラの電話取材に「アルジェリア軍の発砲で負傷した。ケガは軽く、手当ても受けている」と話していた。日揮によると、現地責任者の木山聡さんとみられる。
アルジェリアのウルドカブリア内相によると、武装勢力は約20人で、国際テロ組織アルカーイダ系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」のベルモフタール元幹部が率いたとみられる。(産経)>
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