NHKは朝のニュースで「救出作戦 各国とも状況深刻と受け止め」と報じた。各国とも人質の安否が十分に確認できていないとして、救出作戦の結果について深刻な状況だと受け止めている。
人質となった日本人の安否については、まだ確認されていないが、カイロ時事は「日本人2人を含む人質30人が死亡したと伝えたが、確認されていない」とアルジェリア情報筋の話(ロイター)を伝えている。
<北アフリカのアルジェリアにある天然ガスの関連施設で、日本人を含む外国人らがイスラム武装勢力に拘束された事件で、アルジェリア軍は17日、人質の救出作戦を行い、アルジェリア政府高官は、「多くの人質が解放されたが、残念ながら複数の死傷者が出ている」と述べました。
各国は、人質の安否が十分に確認できていないとして、救出作戦の結果について深刻な状況だと受け止めています。
アルジェリア東部のイナメナスで16日、イギリスの石油会社BPなどの天然ガスの関連施設がイスラム武装勢力に襲撃され、日本のプラント建設大手「日揮」の日本人関係者、少なくとも3人を含む外国人が拘束されました。
施設を包囲していたアルジェリア軍は17日、人質を救出するための作戦を行い、国営通信は作戦がすでに終わったと伝えました。
アルジェリアのサイード情報相は17日、地元テレビに出演し、「多くの人質が解放されたが、残念ながら複数の死傷者が出ていると」と述べました。
また、現地からの報道では、人質が解放されたという情報が伝えられる一方、多数の人質が死亡したという情報もあり、情報が錯そうしています。
今回の救出作戦について、キャメロン首相は、「この難しい状況において、さらに悪い、非常に困難な知らせが来る可能性に備えなければならない」と述べ、犠牲者が増える可能性を示唆しました。
フランスのファビウス外相も、「極めて深刻な状況にある」と述べるなど、今回の作戦の結果について厳しい見方を示しています。(NHK)>
<【カイロ時事】北アフリカのアルジェリア南東部の天然ガス関連施設で日本人を含む外国人らが人質に取られた事件で、国営アルジェリア通信は17日、人質救出のための軍の作戦が同日夜に終了したと報じた。
サイード通信相は、犯行グループのイスラム武装組織メンバーを多数殺害したほか、人質に数人の死傷者が出たことを認めた。事件は発生から2日目に流血の結末を迎えた。
ロイター通信は治安筋の話として、日本人2人を含む人質30人が死亡したと伝えたが、確認されていない。
サイード通信相は、犯行集団が頑強な態度を崩さなかったため、作戦展開を余儀なくされたと釈明。「テロに対しては交渉せず脅しを受けず、テロとの戦いを中断させることはない」と強調し、交渉による解決は当初から選択肢にはなかったことを示唆した。(時事)>
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11503 救出作戦で「2邦人死亡」の情報も 古澤襄

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