北日本には最大瞬間風速35メートルの冬嵐が吹き荒れているが、東京・永田町の憲政記念館で開かれた生活の党も、復権の道のりはあまりにも険しい”孤立感”に包まれている。
<生活の党は25日、東京・永田町の憲政記念館で結党大会を開き、参院議員の森裕子代表に代わり、小沢一郎衆院議員を新代表に選出した。森氏は代表代行となった。大会で自民党との対決色を鮮明にした小沢氏。「夢よ再び」とばかりに政権奪還を狙うが、戦略は見当たらず、掲げた基本政策に目新しさもない。復権の道のりはあまりにも険しい。
「自民、公明両党と自公に連なる勢力が議席を占めると、やりたい放題の政治になる。むちゃくちゃな政治をやめさせる」
小沢氏が参院選に向けた決意を表明すると会場は拍手喝采となり、熱気に包まれた。出席者は主催者発表で約400人。だが、つぶさに見ると、党所属国会議員は15人。衆院選落選者は約20人にとどまった。
100人超の一大勢力を築いた民主党所属時代の光景は見る影もない。昨年7月に「国民の生活が第一」を結成した際のメンバーは49人。今回の現職と前職を合わせた約35人という数字は、小沢氏の求心力低下を象徴している。
それでも小沢氏は安倍晋三政権について「憲法改正だ、国防軍だという海外派兵に道を開く議論は平和の理念に反する」と強気の姿勢を崩さなかった。狙うのは「民主党を含む野党の結集」(小沢氏側近)。だが、明るい材料はない。
生活は参院選で新潟選挙区(改選数2)に森氏、広島選挙区(同)に佐藤公治氏という現職の擁立を決めている。この2人は小沢氏の最側近として知られるが、両選挙区に民主党は22日の常任幹事会で候補者を内定させたのだ。
生活がこの日、発表した基本政策には「消費税増税の凍結」が盛り込まれているほか、かつて民主党が掲げながらも財源不足から修正を余儀なくされた「中学卒業まで子供1人あたり年31万2千円の手当を支給」も明記された。これでは民主党も生活と連携するわけにはいかない。
大会後の記者会見で小沢氏は想定する連携の枠組みについて問われたが、「どことやろうということは、別に…」と言葉を濁すしかなかった。(産経)>
杜父魚文庫
コメント
内外で問題山積なのに何をやっているのでしょうか。
全く役に立たない有害な集団です。
これで歳費をもらっているのだから、ほとんど詐欺状態。