11625 ロシア・ロケット墜落 失敗目立つ  古澤襄

国際宇宙ステーションに人を運ぶ唯一の有人宇宙ロケット「ソユーズ」を運用しているロシアだが、ここ数年、宇宙ステーションに物資を運ぶための無人輸送船の打ち上げに失敗したほか、火星探査機や通信衛星が軌道に乗らないなど、この3年間で今回を含めて7回の打ち上げに失敗しているという。
一日にもロシアの民間会社が通信衛星を搭載したロケットを打ち上げたが、失敗してロケットは太平洋上に墜落した。ロシア政府の内部からは技術者の高齢化や設備の老朽化などの問題点を指摘する声も出ている。
<ロシアの民間会社が1日、通信衛星を搭載したロケットを打ち上げましたが、太平洋上に墜落し、ロケット技術の信頼性を誇ってきたロシアで、ここ数年打ち上げの失敗が目立っています。
打ち上げに失敗したのは、ロシアの衛星打ち上げ会社シーローンチ社のロケット「ゼニット」で、1日、太平洋の赤道付近の洋上に浮かぶ台船から、アメリカの通信衛星を搭載して発射された直後、太平洋上に墜落しました。
シーローンチ社に出資しているロシアの政府系企業によると、ゼニットは打ち上げおよそ60秒後にロケットの1段目のエンジンが止まり、墜落したということです。
ロシアは、おととしアメリカのスペースシャトルが退役して以降、国際宇宙ステーションに人を運ぶ唯一の有人宇宙ロケット「ソユーズ」を運用しているほか、世界各国の人工衛星などを打ち上げるビジネスを活発化させるなど、宇宙開発の技術の信頼性を誇ってきました。
しかし、ロシアではここ数年、宇宙ステーションに物資を運ぶための無人輸送船の打ち上げに失敗したほか、火星探査機や通信衛星が軌道に乗らないなど、この3年間で今回を含めて7回の打ち上げに失敗しています。

ロシア政府は、2015年に月探査機を打ち上げる計画を発表していますが、政府の内部からは技術者の高齢化や設備の老朽化などの問題点を指摘する声も出ています。(NHK)>
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