11632 ドル/円は91円後半 2-3月小天井か  古澤襄

英ロイターは一日のニューヨーク市場・正午のドル/円は、91.87円まで上昇したが、その後は上値が抑えられていることから、市場では長い目で見れば株高/円安方向にあるとの見方に変わりはないが、2─3月に小天井をつけるとの見通しを示した。
あまり急激な円安は、日本経済にとっても好ましくない。財務省や日銀も最近の円安について「行き過ぎた円高の動きが修正されつつある局面だ」としている。
<[東京 1日 ロイター]正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点からほぼ変わらずの91円後半。海外市場の円売りの流れを引き継ぎ、一時2010年6月以来の高値となる91.87円まで上昇したが、その後は上値が抑えられている。
市場では長い目で見れば株高/円安方向にあるとの見方に変わりはないが、2─3月に小天井をつけるのではないかとの声も出ている。
<ドル92円手前で足踏み>
ドル/円は91.61─91.87円のレンジで取引された。海外市場の円売りの流れを引き継ぎ、一時2010年6月以来の高値となる91.87円まで上昇したが、92円手前で足踏みしている。
外銀関係者によると、朝方の買いを誘ったのが、麻生太郎財務相が15─16日にモスクワで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、海外当局の円安批判について反論するとの報道だ。
読売新聞は1日付朝刊で、麻生財務相はG20で日銀の金融緩和は「デフレからの早期の脱却が目的で、(通貨)切り下げとの批判は全く当たらない」と述べる見通しだと報じた。最近の円安についても「行き過ぎた円高の動きが修正されつつある局面だ」とあらためて説明するという。
<2─3月に小天井か>
市場では「今の相場はレベル感だけで円を買い戻すことはできない。米欧などから強いけん制が出ないと、簡単には流れは変わらないだろう」(国内金融機関)といった声が目立つが、一方で危うさを指摘する声も出始めている。
ある大手邦銀関係者は「現実と期待とがあまりにかい離し過ぎている」と警戒。「長期的には株高/円安方向に行くと思っている」としながらも、「2月は日米ともに政治イベントが目白押しで、米『財政の崖』問題も不透明感を残したままだ。G20やイタリア選挙もある」として、イベント結果次第では「2─3月あたりに1回、小天井を付けてもおかしくない」との見方を示した。
「実体経済が追いついていない中で、みんな強気になっている」だけに、「期待」がはげ落ちた際の下落には警戒が必要という。
<ロング落とす動きも>
市場関係者によると、前日の海外市場では海外勢の売りに対して、日本勢の買いという構図となったが、東京市場のやや上値が抑えられている動きをみて「日本人が買ったら相場はおしまい」(別の大手邦銀)との皮肉も聞こえているという。
この大手邦銀関係者は「短期筋は買いが買いを呼ぶマーケットとみており、相場はまだ上と判断しているが、数週間から1カ月程度のプレーヤーはある程度の水準に達したとして、ここから買い上げていく雰囲気はなく、ロングポジションを落としてきている」と話していた。(ロイター)
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました