NHKは中東のペルシャ湾で、アメリカ軍を中心にした大規模な合同演習が、ことし五月に計画されていると報じた。参加国は日本など三〇カ国以上になるといわれる。
ペルシャ湾は、日本が輸入する原油のおよそ9割が通過する輸送路。核開発問題を巡って欧米や湾岸アラブ諸国などと対立を深めているイランが、湾の出入り口であるホルムズ海峡の封鎖に踏み切れば、日本経済に与える影響ははかり知れない。
アメリカは中東原油に対する依存度が減ったというが、在日米軍、在韓米軍は相変わらず中東原油に依存している。今回の演習についてアメリカ軍の関係者は「必要性があると判断したためだ」としている。
<世界で最も重要な原油の輸送路といわれる中東のペルシャ湾で、アメリカ軍を中心にした大規模な合同演習が、ことし5月に計画されていることが分かり、ホルムズ海峡の封鎖も辞さない姿勢を示すイランへの圧力を強めるねらいがあるものとみられています。
日米両政府の関係者によりますと、合同演習はペルシャ湾でことし5月に計画され、アメリカ軍を中心に30か国以上の参加が見込まれています。
演習は、機雷除去の訓練が主体で、日本からも海上自衛隊の隊員が参加する方向で調整が進められているということです。
ペルシャ湾は、日本が輸入する原油のおよそ9割が通過するなど世界で最も重要な原油の輸送路と言われていますが、イランは核開発問題を巡って欧米や湾岸アラブ諸国などとの対立を深め、湾の出入り口であるホルムズ海峡の封鎖も辞さない姿勢を示しています。
イランと敵対するイスラエルは「イランの核兵器開発がことしの春から夏にも最終段階に入る」という見方を示し、その時期のイスラエルによる軍事攻撃も取り沙汰されています。
今回の演習についてアメリカ軍の関係者は「必要性があると判断したためだ」としています。
アメリカとしては緊張が一層高まることが予想されるこの時期に演習を行うことで、イランへの圧力を強めるともに、イスラエルに攻撃を自制するよう促すねらいもあるものとみられています。(NHK)>
杜父魚文庫
11634 五月にペルシャ湾で三〇カ国合同演習へ 古澤襄

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