11638 感染症で小鳥多数死ぬ 広島の動物園   古澤襄

広島市安佐北区にある安佐動物公園で49羽の小鳥が死んでるのが見つかった。鳥の肝臓からエルシニア・シュードツベルクローシス菌と呼ばれる細菌が検出されたという。
この細菌は、ブタやネズミ、犬などが保有するもので、ふんや水などを介してヒトにも感染するおそれがある。
<広島市の動物公園で、先月、飼育している小鳥49羽が相次いで死に、小鳥の体内からヒトにも感染するおそれがある細菌が見つかったことから、小鳥を飼育している建物への入場が中止されました。
広島市安佐北区にある安佐動物公園では、先月17日から29日にかけて、小鳥を飼育・展示している建物の中で、ジュウシマツやキンカチョウなど49羽の小鳥が死んでるのが見つかりました。
市内の検査機関でこのうちの1羽を調べたところ、鳥の肝臓からエルシニア・シュードツベルクローシス菌と呼ばれる細菌が検出されたということです。
この細菌は、ブタやネズミ、犬などが保有するもので、ふんや水などを介してヒトにも感染するおそれがあり、感染した場合下痢や腹痛などの症状を起こすということです。
動物公園によりますと、今のところ来園者が感染したという連絡は入っていないということですが、今月1日からおよそ2週間
この建物への入場を中止して消毒を行っています。
飼育・展示課の森田不二子動物診療係長は「初めてのことで驚いています。感染経緯について調査をしていきたい」と話していました。(NHK)>
<エルシニア・シュードツベルクローシス菌=本菌感染は腹痛、下痢、発熱を主訴とし、皮膚発疹をともなうことが多い。主として、幼児にみられ、1980年代までの調査では、岡山県の検出率が最も高く(4.0~6.4%)、他の地域では低率(0.04~0.3%)である。現在発生数は減少傾向にあり、これは山間部でも上下水道が完備されたことが原因と考えられる。
潜伏期間は2~20日以上と事例により大きく異なる。これは、感染菌量によると考えられる。病像は急性腸間膜リンパ腺炎および終末回腸炎であるが、皮膚発疹、咽頭炎、肝機能低下、心冠状動脈の拡張性変化、腎不全など多様な症状を示す。
これらの症状には自己免疫機構の関与も示唆されている。症状は川崎病と類似する。また、1951年までに発熱および発疹を主訴とする猩紅熱類似の疾患が報告され、「泉熱」と呼ばれた(番場, 1953年)。その後症例発生が減少したため原因は解明されていないが、感染様式および症状から本菌を原因とすると推測されている。
チフス菌と同様に終生免疫を持つ。動物実験の結果および山間部での集団感染例で患者は乳幼児に限られ、成人の発生は希であることから再感染することはないと考えられる。(ウイキペデイア)>
杜父魚文庫

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