<【ソウル聯合ニュース】米ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)科学・国際関係ベルファーセンターの所長で元米国防次官補のグレアム・アリソン氏が、北朝鮮は3回目の核実験を通じ新たな収益源を確保することになったと指摘した。
14日付の国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが同氏の寄稿を掲載した。アリソン氏は「今回の核実験で非常に重要なことは、北朝鮮がこれまでの核実験とは異なり、プルトニウムではなく高濃縮ウラン爆弾の実験を実施した可能性が高いという点」と述べた。これは、核兵器の潜在的な売り込み先に、新たな兵器用核物質の生産ラインの稼動を告げるものだという。
高濃縮ウランはプルトニウムに比べると、探知が難しいため輸出が簡単な上、核爆弾製造も容易で販売がしやすい。
購入に関心が高い国や勢力として、イランや国際テロ組織のアルカイダのほか、イスラム教シーア派組織のヒズボラやイスラム原理主義組織ハマスが挙げられた。
アリソン氏は「万一、テロリストが米国で一発でも核兵器を使うようなことがあれば、北朝鮮製である可能性が大変高い」とした。その上でオバマ大統領に対し、北朝鮮製の核が米国や同盟国の領土で爆発するならば、北朝鮮が核搭載ミサイルで米国を攻撃したと見なして対応するという断固とした警告のメッセージを送るよう促した。(聯合)>
杜父魚文庫
11749 北核兵器が国際テロ組織に流れる 古澤襄

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