内政一色のアメリカを訪れた安倍首相を迎えたワシントンの空気は、意外と米メデイアが関心を示している。そこには「右翼」「タカ派」と警戒感を示していた当初の姿がかげを潜めて、近年まれなほど支持率が高い安倍首相の言動に注目が集まっている。
ワシントン・ポスト紙は21日付朝刊コラムで、「安倍首相は選挙後、支持率が上がった最初の首相だ」と驚きを持って紹介。オバマ大統領との会談を通じ、(日本の民主党政権時代に)ボロボロになった日米関係の立て直しに意欲を示していると述べている。
ウォールストリート・ジャーナル紙も、東京発で「大規模な経済刺激策を示し、高い支持率を獲得して好調なスタートを切り、歴史認識で攻撃的な物言いは避けている」と論評した。
<【ワシントン=佐々木類】オバマ米政権誕生から5人目の首相となる安倍晋三首相を迎えるワシントンでは、22日(日本時間23日未明)に行われる日米首脳会談における首相の言動に注目が集まっている。
短命政権が続いた日本の首相としては近年まれなほど支持率が高く、経済再生への期待感が高まっているためだ。安倍政権発足当初、「右翼」「タカ派」と警戒感を示していた米メディアには、歴史認識を含めた安倍首相の「安全運転」(ニューヨーク・タイムズ)ぶりへの戸惑いも見え隠れする。
ワシントン・ポスト紙は21日付朝刊コラムで、「安倍首相は選挙後、支持率が上がった最初の首相だ」と驚きを持って紹介。オバマ大統領との会談を通じ、(日本の民主党政権時代に)ボロボロになった日米関係の立て直しに意欲を示していると述べている。
また、「前回首相に就任した2006年当時、(美しい国といった)新しい国民性の創造を主張していたのに比べ、だいぶ現実主義になった」と指摘。歴史認識について、最近行った同紙とのインタビューで「立ち入るべきではない。政治家は未来を語るべきだ」と語ったことを肯定的に紹介した。
ウォールストリート・ジャーナル紙も、東京発で「大規模な経済刺激策を示し、高い支持率を獲得して好調なスタートを切り、歴史認識で攻撃的な物言いは避けている」と論評した。
一方で、7月の参院選を前に、国内の反対勢力に阻まれて、貿易自由化など米政府が関心を寄せる重要な2国間問題でほとんど進展のないまま、ワシントンを訪れたとした。
共通するのは、昨年秋の自民党総裁選のころと違って、歴史認識についてトーンダウンし、現実路線に舵を切って外交問題化させない政治手法への関心の高さだ。
一方、経済面で目立つのは、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐって、安倍首相は夏の参院選前に明確な態度を示すことができないとの見方だ。理由は選挙に勝って政権の安定を図るためには、TPP参加に反対の農業票が不可欠なためとしている。
米戦略国際問題研究所のマイケル・グリーン上級顧問は、日米首脳会談について「北朝鮮の核問題への対応とともに、対中政策が重要議題だ。安倍首相は沖縄・尖閣諸島が日米安全保障条約の適用対象としている米国の立場の確認を求めるだろう」と語った。(産経)>
杜父魚文庫
11817 安倍首相訪米、米メディアが首脳会談に高い関心 古澤襄
未分類
コメント