政府は黒田日銀総裁と、副総裁人事案を週内に国会に提示するが、民主党は同意の方向にある。週明け25日午前の東京株式市場は、黒田氏の総裁起用と見通しになったことを受けて、円売り・ドル買いの動きが強まった。
株式相場も自動車など輸出関連株が値を上げている。この流れの中でみんなの党の渡辺喜美代表は「財務官OBには反対」と反対の態度を示している、”カラスの勝手”ということか。
<民主党幹部は25日午前、次期日銀総裁に元財務官の黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁(68)を起用する国会同意人事案について「既に(党としての)基準を決めていて、その枠の中に入る人だから、なかなか反対は難しい」と述べ、同意する可能性を示唆した。
政府は副総裁と併せた人事案を週内に国会に提示する。参院で与党が過半数割れする中、みんなの党の渡辺喜美代表は「財務官OBには反対」と明言しており、民主党の対応が焦点。同党は黒田氏らの所信を聴取した上で、「次の内閣」で人事案への賛否を決定する運びだ。
民主党は日銀正副総裁について「金融・財政・経済について、金融理論や金融市場への深い洞察に裏打ちされた卓越した識見を有すること」など6項目の基準を定めており、財務省OBは必ずしも排除していない。民主党幹部の発言は、黒田氏がこの基準に合致するとの認識を示したものだ。(時事)>
<週明け25日午前の東京株式市場は、円相場が1ドル=94円台と円安の流れが進んだことを好感し、買いが先行する展開となった。日経平均株価は前週末比200円超上昇し、2008年9月29日以来約4年5カ月ぶりの高値となる1万1600円台を回復した。午前9時9分現在、229円84銭高の1万1615円78銭。
東京外国為替市場では、白川方明日銀総裁の後任に金融緩和に積極的とみられる黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁が起用される見通しとなったことを受けて円売り・ドル買いの動きが強まった。円安で株式相場は収益改善が期待できる自動車など輸出関連株が値を上げている。また、不動産など内需株も総じて高い。(時事)>
杜父魚文庫
11846 黒田日銀総裁人事、民主党同意も 古澤襄

コメント