英ロイターは、日銀人事・TPPなど好材料相次いだことから、東京株式市場が昨年来の高値更新したと報じている。また各メデイアの世論調査で安倍内閣の支持率が軒並み70%前後まで急騰したと伝えた。
このような中で安倍首相は公明党の山口那津男代表と25日会談、日銀正副総裁人事について首相から考え方を説明した。
山口代表は「われわれは、日銀の組織運営を含めたマネジメント能力、市場との対話能力、海外との対話力・海外への発信力を挙げてきた。この要件を基本的に備えている」と述べ、首相の考えを尊重し、容認する考えを示唆した。
<[東京 25日 ロイター]公明党の山口那津男代表は安倍晋三首相と25日午後、官邸で会談し、日銀正副総裁人事について首相から考え方の説明を受けた。終了後会見した山口代表は3人の候補者名の説明を受けたことを明らかにした。
首相の考え方に対し、党に持ち帰り検討するとしたが、人事案については公明党がこれまで主張してきた要件に沿ったものであることを明らかにした。
人事案については「(具体名を)今言う段階ではない」と言及を避けが、首相からは「金融緩和に理解がある人、海外とコミュニケーションがとれる人、日銀の組織運営に能力のある人に配慮した人事」との説明があったことを明らかにした。
これに対して山口代表は「われわれは、日銀の組織運営を含めたマネジメント能力、市場との対話能力、海外との対話力・海外への発信力を挙げてきた。この要件を基本的に備えている」と述べ、首相の考えを尊重し、容認する考えを示唆した。正式には、あすの常任役員会に報告し、今後の進め方について検討するとした。
このほか党首会談では、日米首脳会談について首相から「日米関係の深い絆ができた」との説明があったという。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加をめぐっては「共同声明で、聖域なき関税撤廃ではないことを確認したことに大きな意味がある。このことを国内に説明することをオバマ大統領に申し上げ、大統領からも理解が得られた」との説明を受けたことを明らかにし、「今後与党に持ち帰って丁寧に説明していくことが自民・公明の作業になる」と語った。
日銀総裁人事をめぐってはこれより前、首相は自民党の石破茂幹事長と個別に会談し、説明したもよう。人選について石破幹事長は記者団に「政府として議会に(人事案を)提示するまで、われわれから固有名詞についてあれこれ言うべきではない」と述べるにとどめ、野党協力に関しては「経済の重要な時期に、日銀総裁人事の同意が得られないことがないよう、丁寧にやっていかなければならない」と述べていた。(ロイター)>
杜父魚文庫
11847 黒田日銀総裁案 公明は容認の構え 古澤襄

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