11863 民主 日銀総裁人事を遅らせる意図ない  古澤襄

日銀正副総裁の人事案をめぐる政府と民主党の打診工作が順調に進んでいる。ロイターは民主党の桜井充政調会長は26日夕の記者会見で、この日の午後に都内で菅義偉官房長官と会談したことを報じた。
桜井氏は日銀人事案の国会提示は「28日を目指す」と官房長官が述べたと明らかにし、事前報道を理由に「総裁人事を遅らせるとか、そういう意図はまったくない」ことを伝えたという。
「現下の経済状況から考えて、日銀の総裁、副総裁の空白は決して望んでいることではない」などと話した。
[東京 26日 ロイター]民主党の桜井充政調会長は26日夕の記者会見で、この日の午後に都内で菅義偉官房長官と日銀総裁人事をめぐり会談したことを明らかにした。官房長官は正副総裁人事案の国会提示は「28日を目指す」と述べたという。
政調会長によると、官房長官は会談で「アベノミクスが成功しているので、そういった金融緩和策を支持するような人達を、方向性として選びたい」と、個人名には言及しないまま提示後の協力を要請。
政調会長は事前報道が相次いだことに言及し、「情報管理がひど過ぎる」と政府に調査を求めたが、事前報道を理由に「総裁人事を遅らせるとか、そういう意図はまったくないことも伝えた。現下の経済状況から考えて、日銀の総裁、副総裁の空白は決して望んでいることではない」などと話した。
政調会長は、安倍政権が進める金融緩和策が「すべて正しいとは思っていない」とする民主党の見解も、重ねて官房長官に表明。民間金融機関が貸出を増加させるための具体的な施策の必要性や、金融行政のあり方などにも課題があると主張した。
<日銀人事、財金委での議論も視野>
政府が衆参両院へ人事案を提示した後、民主党は財務金融部門会議で賛否を協議し、「影の内閣」で正式に決定する方針。
政調会長は「いたずらに伸ばすつもりもないし、しゃにむに早くやる必要もない」としながらも、日銀人事は「普通の同意人事とは少し違う」として、十分な議論が必要だとの認識を示し、国会で政府が人事案を提示する議員運営委員会だけでなく「財務金融委員会に呼べないかとの思いもある」と述べた
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