米ブルームバーグはヘーゲル元共和党上院議員を次期国防長官に起用する人事を上院が承認したと伝えた。とはいうものの、パネッタ長官は全会一致で承認されたのに、ヘーゲル人事は賛成58、反対41の僅差での承認となった。
国防長官人事は超党派で支持されるケースが一般的だから、やはり異常な事態といわねばならぬ。
<(ブルームバーグ):米上院は26日、ヘーゲル元共和党上院議員を次期国防長官に起用する人事を賛成58、反対41で承認した。オバマ大統領は、国防費が削減され、脅威がテロからサイバー戦争へと変わりつつある時代にふさわしい人物としてヘーゲル氏を指名したが、指名承認をめぐる党派対立が数週間続いていた。
上院はヘーゲル氏の指名承認に先立ち、議事妨害(フィリバスター)を終結させる動議を可決した。国防長官人事が議事妨害を受けたのは初めて。ベトナム戦争に従軍経験のあるヘーゲル氏は、退任するパネッタ長官の後任となる。
共和党は、ヘーゲル氏が過去にイラク戦争での米軍の増派に反対したことや「ユダヤ・ロビー」の影響をめぐる発言などを批判しており、同氏との新たな対決に向けて準備を進めていた。
共和党は14日、さらなる情報を得る時間が必要だとして、ヘーゲル氏の承認を見送っていた。議事妨害を終結させる最初の動議は賛成58票、反対40票で否決された。可決には60票が必要だった。26日の妨害終結動議は賛成71票、反対27票で可決された。(ブルームバーグ)>
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