厚生労働省の自治体別の平均寿命調査で、長野県が男性80.88歳、女性87.18歳で一位となった。日本は実質、世界一の長寿国だから、まずは目出度い。
母の実家が信州なのだが、わが一族の女性たちはいずれも長生き。従妹の一人は七〇歳、若やいだ声で電話をしてくる。おしゃべりで一人で喋りまくるのが得意技。もう一人の従妹は五十七歳、こちらも電話で一人で喋りまくる。おしゃべりが長生きの秘訣なのかもしれない。叔母は九十歳を超えた筈だが、認知症にもならずに文藝春秋を読んでいる。
それに比して東北の青森県は男女ともに各都道府県で最下位だという。冬の寒さは長野県も青森県もさほど差がない筈だが、この違いは何なのだろう。温暖な静岡県が男女ともに死因別で老衰の割合が最も高いという。これは分かる気がする。
<厚生労働省は28日、5年に1回の国勢調査を基にまとめた自治体別の平均寿命を示す「2010年都道府県別生命表」を発表した。最も長いのは男女いずれも長野(男性80.88歳、女性87.18歳)。最下位は男女ともに青森(男性77.28歳、女性85.34歳)だった。
平均寿命は鳥取の女性(前回比マイナス0.19年)を除き、いずれも延びた。平均寿命が前回調査から最も延びたのは、男性が山形(1.43年)、女性が愛媛(0.90年)だった。
都道府県別生命表は、厚労省が国勢調査による日本人の人口と人口動態統計による日本での日本人の死亡者数、出生数を基に1965年から5年に1回調査し、今回が10回目。算出方法は東日本大震災の影響を受けないようにしている。
男性は、長野が90年の調査から5回連続で1位。2位以下は滋賀80.58歳、福井80.47歳、熊本80.29歳、神奈川80.25歳。女性では、2位が島根87.07歳。本土復帰後からトップが続いた沖縄が87.02歳で3位。4位が熊本86.98歳、5位は新潟86.96歳だった。
青森は男性が75年から8回連続、女性が2000年から3回続けて最下位。
一方、死因別で三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)の割合が最も高かったのは、男性が岩手(56.83%)、女性が北海道(53.85%)。老衰の割合が最も高いのは男女とも静岡で、男性が4.57%、女性は13.13%だった。(時事)>
杜父魚文庫
11880 平均寿命、男女とも長野首位だって! 古澤襄

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