12016 北朝鮮 日本海にミサイルを2発、発射  古澤襄

<朝鮮半島で緊張が高まる中、北朝鮮が短距離ミサイルを発射した。
韓国軍の関係者によると、北朝鮮は15日午後、日本海の公海上に向けミサイルを2発、発射した。発射は、短距離弾道ミサイル「KN-02」の性能向上のための試験発射とみられている。
また、朝鮮中央テレビは夕方、海の境界線周辺の韓国側への攻撃を想定した13日の実弾射撃訓練を、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が視察した様子を放送した。
韓国では、21日までアメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習「キーリゾルブ」が行われており、北朝鮮は反発を強めている。(FNN)>
<【ソウル聯合ニュース】韓国軍の消息筋によると、訓練中の北朝鮮軍が15日午後、東海の公海上に「KN02」とみられる短距離ミサイル2発を試射した。
同筋はミサイルの性能試験が目的だと分析し、北朝鮮で実施中の国家レベルの軍事訓練とは無関係で、各部隊単位のレベルで実施されたとの見方を示した。
北朝鮮は地対地の短距離弾道ミサイル「KN02」の射程を延長し、地対空ミサイル「KN06」に改良するため試射を繰り返しているとされる。「KN02」は旧ソ連製の短距離ミサイル「SS21」を改良した固体燃料を使う移動式で最大射程は120キロ。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は13日に黄海の南北境界水域にある韓国領の延坪島と白ニョン島を狙った砲撃訓練を視察している。韓国軍当局は北朝鮮の砲撃訓練やミサイル試射が、今月11日に始まった朝鮮半島有事を想定した定例の韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」に反発した武力示威だと分析している。(聯合)>
韓国軍は北朝鮮が最近ソウルなど首都圏を狙って実戦配備したKN-02弾道ミサイルと特殊部隊の夜間後方浸透に使われるAN-2型機などを最も脅威的な兵器と判断していることが明らかになった。
また北朝鮮海軍の兵器のうち、韓国の軍艦を奇襲攻撃できる40隻余りの誘導弾艇とここに搭載されるSTYX艦対艦誘導弾などを最も警戒していることがわかった。こうした事実は陸海空軍が4日に国会国防委員会所属のハンナラ党金玉伊(キム・オクイ)議員に提出した資料を通じて確認された。
金議員は各軍に「最も脅威となる北朝鮮兵器5種類」をそれぞれ選定するよう要求した。その結果、陸軍は首都圏に大きな混乱を招く恐れのある兵器を主な脅威対象に挙げた。
射程距離約120キロメートルでソウル・京畿道地域に核や化学兵器を搭載して発射できるKN-02ミサイルと、240ミリ放射砲、170ミリ自走砲のような長射程砲などだ。
北朝鮮がソ連製SS21を輸入し改良したKN-02は射程距離と正確度が向上していると分析されている。軍関係者は「大都市など人口密集地域攻撃時に混乱を引き起こし、大規模な人命被害が懸念される」と答弁に記した。
長射程砲の場合、時間当たり2万4000発の砲弾を浴びせながら首都圏の大部分の地域に被害を与えられると分析される。推進5メートルでも走行できる天馬号戦車と122ミリ放射砲(殺傷半径800平方メートル)は韓国軍前方部隊に大きな被害を与える兵器に分類された。
海軍は射程距離が300キロメートルに達する地対艦誘導弾SS-N-4を最も警戒している。遠距離から作戦中の韓国軍艦を沈没させられる性能だ。地雷を敷設し韓国側の港湾と海上交通路の利用を制限できる潜水艦は韓国軍艦艇を魚雷で奇襲攻撃できるという点からも脅威的な兵器に挙げられた。
空軍は韓国軍の航空機と砲兵・戦車に脅威的な存在であるミグ機と合わせ、約3000キログラムの爆弾を装備できるIL-28爆撃機を要注意対象に挙げた。軍は「250~500キログラムに達する航空爆弾はコンクリートでできた軍事施設を爆破できるほど破壊力と殺傷力が大きい」とした。
韓国軍は軍別の脅威兵器の範囲を10種類に増やした資料も提出した。この場合、陸軍ではノドン・スカッドミサイルを、空軍は特殊部隊輸送ヘリとSA-5地対空ミサイルなどを追加で含めた。
海軍は特殊部隊40~50人を密かに浸透させられるホバークラフト、射程距離2~20キロメートルの艦砲などを挙げた。陸軍旅軍団長出身の金議員は「わが軍が選定した北朝鮮の脅威兵器だけでも首都圏と後方の同時攻撃で莫大な被害が予想されることがわかる。軍の徹底した備えとともに国民の安保意識もより確固とする必要がある」と指摘した。
(中央日報)>
杜父魚文庫

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