12042 AFPが「米核の傘」で韓国防衛を伝える   古澤襄

米国は北朝鮮の暴発を防ぐために、軍事的な措置を相次いで明らかにしている。グアムから出撃したB52戦略爆撃機が朝鮮半島上空で爆撃訓練を実施したのは最たるデモンストレーションであろう。
フランスのAFPは米国の「核の傘」のもとで韓国にあらゆる軍事資源を提供すると約束したと伝えた。抑止の行動で米国は新たな積極的な姿勢を示している。
これは日本にとっても他人事ではない。北朝鮮が日本に対する核攻撃も辞さないと威嚇しているからである。それにしては日本のメデイアの反応が鈍い。北朝鮮を刺激してはまずいという気持ちが働いているのだろうか。
<【3月18日 AFP】韓国を訪問したアシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防副長官は18日、北朝鮮との緊張が高まる中、米国の「核の傘」のもとで韓国にあらゆる軍事資源を提供すると約束した。
カーター副長官は日本などアジアの同盟4か国を歴訪中。韓国の金寛鎮(Kim Kwan-Jin)国防相と会談したカーター副長官は「米国の核の傘がもたらしている抑止力を増強するとの方針を堅持する」と語った。また韓国の聯合ニュース(Yonhap News)によると、カーター氏は「同盟国に対してはわれわれの資源のすべてを利用できることを約束する」と述べたという。
カーター氏の訪韓に先立って米国政府は、北朝鮮によるミサイル攻撃を想定し、防衛態勢を強化することを明らかにしていた。
チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)米国防長官は15日、米アラスカ(Alaska)州とカリフォルニア(California)州に現在配備されている迎撃ミサイル30基に加え、アラスカ州にさらに14基を配備すると発表。米国に到達可能な核ミサイルを保有するまでにはまだ何年もかかるとみられているが、北朝鮮による「脅しに先んじておく」ことを意図した配備だと述べている。(AFP)
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました