12060 中国の鉱山王が行方不明に   宮崎正弘

ネバダ州の希望鉱山や豪の資源企業をつぎつぎと買い占めた億万長者。その世界では「著名」な存在、ネバダ州の鉱山、オーストラリアの鉄鉱石鉱区など、現金を持参して高値でも買っていく豪毅!
この人物の名は劉漢・四川漢龍集団のCEO。同社は資産14億ドル。近年では豪のサンダンス資源やモリー鉱山の大株主となって話題を撒いた。
地元四川省成都では不動産開発から酒の醸造までてがけるコングロマリットである。劉漢は同時に世界的規模での投資を行っており、総額は20億ドル。
上海証券報などによれば、劉漢は警察当局の取り調べのため拘留されている様子で、これまでの海外企業や鉱山の買収は「隠れ蓑」、合法的な資産の海外移転ではないかとの疑惑がもたれているという(ウォールストリート・ジャーナル、中国語版、3月21日)
とくに米国ネバダ州の希望山に購入した鉱区は6億6500万ドルを投じたにもかかわらず、これまで開発された形跡がない。購入名目の資金洗浄の疑惑が浮上したのは12年12月だった。
習近平の反腐敗キャンペーンは、こうして民間の億万長者の不正をつぎつぎと暴くが、肝心の共産党幹部の不正蓄財には一切手をつけていない。
杜父魚文庫

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