12073 書評「沖縄が中国になる日」  宮崎正弘

まるで琉球の王としてふるまう沖縄県知事の頭の中。華夷秩序とヤマトンチューへの怨念とがこき混ざった奇妙な政治光景。
<<惠隆之介『沖縄が中国になる日』(育鵬社)>>
沖縄県知事が首相と面談するとき、傲慢にそっくりかえる図式をながめてきた。まるで琉球王国の王が日本国の首相に会ってやっているという逆さまの構図ではないか。
しかも沖縄は国から援助金を絞れるだけしぼりとり、あげくに米軍基地県外移転、オズプレイ配備反対とかを叫んで、またカネをむしり取る算段をしている。大中華のまえに韓国は小中華、沖縄はさしずめミニ中華だろうか。
弐万人も集まらない『県民集会』を十数万と宣伝し、精密な航空写真をもとに実際の人数を調べたら、その「主催者発表」と現場の乖離は凄まじかったが、なぜか沖縄の警察は「県警発表」の数字を公表しない。
沖縄のメディアは極左、左翼でもびっくりするほどの北京べったり。つまり日本は「国内国」を抱えている。沖縄の敵対的な国民感情は、もちろんすべての沖縄県民の考え方ではなく、一部の中国系沖縄人が背後で蠢き、画策している結果である。
この沖縄政治の闇に惠氏はするどいメスを入れた。
習近平は1985年の福建省厦門副市長時代から沖縄侵攻の野心を抱いた。そのときから習にとりいってきた沖縄の政治家グループがいた。多くが中国からの移民を先祖とする人々であるという。
習近平は2000年に福建省省長となり、そして翌2001年に、ひそかに沖縄を訪問した。以後、何が始まったか。
(読者の声) 講演会の案内(大阪)です。
安部政権が日米同盟を固めても沖縄の基地問題は一筋縄では進みそうにありません。一方異常な軍拡を続け、海洋覇権を唱え始めた中国は尖閣諸島はもとより沖縄さえも狙おうとしています。
また沖縄の問題にはマスコミが報じる嘘も多くマスコミが報じない真実も多くあります。配備されたオスプレーは抑止力強化になるにも拘わらずマスコミは論点をすり替えて危険を煽っています。今回は沖縄出身在住の惠隆之介氏による沖縄の抱える別の問題の講演です。
奮ってご参加頂きますようよろしくお願い致します。 弘志会 幹事 福井成範
           記
日時:  平成25年3月30日(土) 13:30~17:00
内容:  1330~1500 講演 :拓殖大学客員教授 惠隆之介  氏
           テーマ:「沖縄が中国になる日」 
   1500~1530 質疑応答。1530~1700 懇親会
場所:  たかつガーデン(大阪府教育会館)「藤」会議室(2F)
     TEL:06(6768)3911   〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町7番1号
 地下鉄千日前線(又は谷町線)谷 町9丁目下車5分
会費:  4,000円程度(懇親会費を含む。講演のみは1,000 円)ただし、学生は無料
杜父魚文庫

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