12111 韓国軍、一時「最高レベル」の警戒態勢に  古澤襄

韓国軍の合同参謀本部によると、軍は27日未明、ソウル北方の一部地域の部隊に、北朝鮮の侵攻に対する最高レベルの警戒態勢を取るよう命じたが、約7時間後に解除した。
南北軍事境界線に近い江原道華川の軍の警戒施設で不審なものが動くのを兵士が見たためとしている。付近を捜索し北朝鮮側の侵入の形跡がないため解除した。聯合ニュースは、不審なものを見た兵士は手りゅう弾を投げ付けたと報じた。
最高警戒態勢は「珍島犬1」と呼ばれ、2010年に黄海の韓国領・延坪島が砲撃された直後にも発令されたことがある。(産経)>
<「北朝鮮が韓国海軍哨戒艦『天安』爆沈事件や延坪島砲撃事件のような大規模な局地的挑発に及んだ場合、反撃として、平壌など大都市にある金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)父子の銅像をミサイルで精密攻撃する」という韓国軍の計画=本紙25日付報道=に対し、北朝鮮が26日、強い反発を見せた。
北朝鮮の軍最高司令部はミサイル・多連装ロケット砲部隊に「1号戦闘勤務態勢」突入を指示し「あえてわれわれの最高の尊厳に害を加えるための悪辣(あくらつ)な作戦計画まで含まれている」「(銅像)除去の優先順位名簿も作っている。天を恐れることも知らず、ほえまくっている」と述べた。
対韓国機関の祖国平和統一委員会は、銅像攻撃計画を報じた本紙を「かいらい朝鮮日報」と名指しし「(大統領府などを)必ず懲罰する」としている。北朝鮮は25日、江原道元山近くの海岸でホバークラフトや多連装ロケット砲を動員し、大規模な陸海軍合同訓練を実施した。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記の部隊視察や訓練視察は今月に入ってから11回に達しており、2日に1回の割合で行われていることになる。
このような言動について、韓国政府当局は「国連制裁や韓米合同軍事訓練に関し『核の火の海』『核による先制攻撃』などと発言してきた北朝鮮が、口先ばかりの言葉ではないことを示すため、武力アピールに出たもの」と分析している。北朝鮮が同日、韓半島(朝鮮半島)で核戦争への状況ができあがったという内容の声明を発表したのも、同じ流れとみられる。
しかし、これは金正恩第1書記の「子供じみた行動」という見方もある。韓国政府関係者は「男の子は飛行機・戦車・大砲で遊ぶのが好きではないか。米国ハリウッドの戦争映画をよく見る金正恩の『戦争ごっこ』と見ることもできる」と語った。
統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)先任研究委員は「北朝鮮は昨年、李雪主(リ・ソルジュ)夫人を登場させ、若い金正恩第1書記を成人男性らしく見せることに労力を費やしたが、今年は『将軍』に仕立てる方向に転換した」と分析している。(朝鮮日報)>
杜父魚文庫

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