このまま外国人労働者を放置しておくと、日本は確実に破壊されるだろう。警鐘を乱打する西尾氏の古典、中国に絞っての改訂バージョンが登場。
<<西尾幹二『中国人に対する「労働鎖国」のすすめ』(飛鳥新社)>>
このまま外国人移民を、とくに労働移民を無造作に受け入れていけば、日本の精神の紐帯はかくじつに破壊される。いや、現実的にはすでに多くの場面で日本が破壊されている。
会社の会議を英語でおこなって得意がるバカ企業が目立つが、そのうち中国語でやるようになるだろう。
我が国の税金で東大に中国人が千名も留学しており、やがて日本国籍を取る者が増えれば、数十年先に官僚トップ、国会議員は隠れチャイナで横溢する日がくるだろう。
中国はおそるべき対日侵略を、この移民問題に潜ませ、気がつけば日本国家は朦朧として足場を失い、日本文化の独自性を喪失、日本の精神陥没という凄まじき惨状に陥っていたことがわかる。
目先の労働不足のために国を売った政治家、官僚。その旗振りを演じた堺屋太一、石川好らの軽薄無国籍言論人の責任が問われる。
本書はEUの労働問題ならびにアメリカの不法移民を論じて、これが明日の日本の姿だと警鐘を乱打した『労働鎖国のすすめ』(1989年カッパブックス)に、中国の一章を書き足された増補改訂バージョンである。
加筆の一章分だけでも82ページ分の分量がある。
とくに表紙のデザインにおもわずゾッとさせられる。イナゴの大群が美田を食い尽くす。イナゴの羽の裏は五星紅旗、それが日ノ丸を食いちぎり、穴を空けてボロボロにしているという、いやにリアリスティックは構造である。
このイナゴの大群の典型的な事件がふたつ、現実に日本でおきた。西尾氏はつぎを指摘する。
第一は北京五輪直前の聖火リレーが日本国内で行われたが、とくに長野。「中国の巨大は五星紅旗がコース周辺を埋め尽くし、ささやかな抗議をしていた日本人や在日チベット人に、中国人が巨大な旗竿をふりかざして殴る、蹴るの乱暴狼藉を働き、重傷まで負わせた」
ところが日本の警察は中国人の横暴を無視した。この大量動員は「中国大使館と密接に繋がっていた」のだった。大使館の指導の下、五千人の中国人がバスを仕立てて長野にやってきたのだ。
第二は逆に「東日本大震災時には、中国人が我先にと大挙して、日本を逃げ出すということがおこった。これも中国大使館が数十台の大型バスを東北四県に派遣し」、ネットや携帯電話網を通じ空港などにあつめての集団脱走劇。つまり何かが起こると、「在日中国大使館が司令塔になり、統一行動をする」という「不気味な行動」ぶりが露呈したことである。
今後、このイナゴの大群をいかにして日本から排斥するか、いやそんなことが出来るのか。深刻な問題が示された。
杜父魚文庫
コメント
今では東大に2300名ぐらい留学しているそうです。中曽根内閣より「日本国政府の顎足付き」だから日本人より優遇されていますね。その分日本人の受験生が締め出されるとしたらおかしいとおもいます。
長野の光景は私もテレビで見てゾッとした覚えがあります。あれから5年が経とうとしている現在、事態はより進行しているのだろうと思うと憂鬱です。どうすれば彼らを大陸に押し戻せるのか、凡人の私にはその方法に見当もつきません。