民主党政権の時には、米国、ロシア、中国、韓国、北朝鮮から軍事・外交面でまったく相手にもされなかった日本。その元凶は「トラスト・ミイ」と口走ったルーピー・ハトヤマの迷走だったのは言うまでもない。
その影響は、尖閣紛争、竹島問題、北方四島の軍事基地化となって弱体化した日本を揺さぶった。国内的には長引く不況で出口がみえない閉塞感に襲われた。
無力・無能な民主党政権に国民がノウを突きつけ、退場を迫ったのは、むしろ遅きに失したと言ってもいい。
もっとも、この無能政権を選んだのは、大多数の国民だったから、責任は大多数の国民と政権交代を鉦と太鼓で歓迎したメデイアの側にある。民主党を叩けばいいというものではあるまい。
三〇〇議席に近い国民支持を受けて誕生した安倍政権は、いまのところ順風満帆にみえるが、七月の参院選で再度、国民の審判を受ける。民主党は総選挙の惨敗から立ち直れそうもない。維新の会は一時ほどの人気がない。とどのつまりは、維新の会が民主党に代わって第二の国会議席を占めるだけで終わる予感がする。
突飛な発想といわれそうだが、維新の会に民主党の前原・野田グループが加わって、新しい保守の勢力を構築することが必要と思う。自民党を脅かす新しい保守が生まれれば、二大政党による政権交代が可能になろう。新保守の誕生こそが、閉塞感をうち破る最短の道ではないか。
杜父魚文庫
12160 前原・野田グループと維新の合流に期待 古澤襄

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