ここにきて米国は矢継ぎ早に北朝鮮に対する軍事的な措置を打ち出している。グアムから核搭載のB2ステルス戦略爆撃機が朝鮮半島に飛来、爆弾投下訓練を実施したのに続いて沖縄・嘉手納基地に配備されているF22戦闘機を韓国の烏山基地に派遣した。
さらに米海軍の高性能レーダーと迎撃ミサイルを装備したイージス艦フィッツジェラルドを韓国南西沖に派遣した。
一方、北朝鮮は韓国と「戦争状態」に突入するとの特別声明を発表したものの「北朝鮮軍に大規模な動員や部隊配置の動きは見られない」(カーニー米大統領報道官)。
日韓防衛に向けた米国の強い抑止決意の表れといえるが、むしろ米側が過剰ともいえる軍事的な対抗措置を打ち出し実行している。
<【ワシントン時事】米軍がミサイル防衛(MD)能力を持つイージス艦「フィッツジェラルド」を朝鮮半島南西沖に向かわせていることが1日、分かった。複数の米メディアが伝えた。CNNテレビによれば、米軍は海上配備型の高性能早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」も展開中という。
北朝鮮の金正恩第1書記は、ミサイル部隊に「射撃待機態勢」に入るよう指示しており、米軍の一連の動きは、短・中距離を含む弾道ミサイル発射に備えた措置とみられる。
フィッツジェラルドは横須賀基地(神奈川県)を本拠とし、迎撃ミサイルSM3やミサイル探知・追尾能力を持つレーダーを搭載。2012年12月に北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射した際、洋上で警戒に当たった。海上配備型レーダーも長距離ミサイル発射前に配備されていた。(時事)>
杜父魚文庫
12169 米イージス艦を韓国南西沖に派遣 古澤襄

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