12173 アメリカ人姉妹はなぜ柔道が好きなのか   古森義久

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私が通う「ジョージタウン大学・ワシントン柔道クラブ」の女性メンバーでこのところ最も熱心に練習するのは双子の姉妹、ケイティとマギーである。2人はジョージタウン大学の3年生、ケイティがまず新入生として2年半ほど前に入ってきた。
米国人女性としては小柄で優雅なふるまいのケイティは、最初から柔道が大好きになったといい、猛烈な練習を続けて、かなり強くなった。
足腰もしっかりし、 体全体が引き締まってきた。その1年後、彼女にそっくりの女性が入会してきたのでびっくりした。妹のマギーだったが、容貌は似ていても、柔道の場では体の 動きの鈍さでケイティとはいつもすぐ見分けがついた。
ところがそれからまた1年余り、最近はこの2人の見分けがつかなくなってしまった。後発のマギーも体が引き締まり、敏速になってきたからだった。柔道の技量が同レベルになったために区分がつかなくなったのだ。得意技も左の体落としや大内刈りと、全く同じようなのだ。
2人とも最近は練習を楽しげに続けるだけでなく、試合に出て必死で戦い、かなり勝利するようになった。なぜ柔道がそんなに好きなのかと問うと、声をそろえ「深みがあって、さわやかで、楽しいスポーツだから」と、日本では聞けないような答えを返してきた。
杜父魚文庫

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