<【北京聯合ニュース】中国が毎年約50万トンの原油を北朝鮮に支援していることが1日、分かった。
北朝鮮に詳しい消息筋によると、中国の北朝鮮への原油供給量は毎年100万トンに上る。このうち50万トンは正常な貿易取引として北朝鮮が中国から輸入しており、50万トンは中国が北朝鮮に支援している。
中国の統計によると、北朝鮮は2010年に52万8000トン、2011年に52万6000トン、2012年に52万3000トンの原油を中国から輸入した。国際原油価格の変動に伴い輸入価格は2010年が3億2580万ドル(現在のレートで約304億7900万円)、2011年が5億1840万ドル、2012年が5億7790万ドルと増加傾向にある。
原油輸送は北朝鮮の原油タンカーが行う。中国・山東省や遼寧省の主要港を行き来しながら原油を運んでいる。
北朝鮮は毎月4万トン前後の原油を中国から輸入しているが、外貨準備高や石油備蓄量など自国の事情に合わせて原油を輸入しない月もある。2011年から今年は毎年2月に原油を輸入しなかった。
一方、中国が北朝鮮に支援している原油50万トンは、無償支援または長期低利借款として提供されているという。この場合、原油輸送は遼寧省・丹東と北朝鮮・新義州をつなぐ送油管が利用される。北朝鮮の3回目の核実験後、中朝間に緊張感が漂っているが送油管は正常稼動しているという。
外交消息筋は「中国の北朝鮮政策の枠は大きく変わっていないと判断される。特に、北朝鮮の体制安定と直結する原油と食糧の支援中断または縮小を中国が打ち出すのは容易ではない」と指摘した。(聯合)>
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12188 中国 北朝鮮に毎年50万トンの原油を支援 古澤襄

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