米国の北朝鮮の脅威に対処するミサイル防衛(MD)の動きが急である。西太平洋作戦地域に派遣されたイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」と「ディケーター」が朝鮮半島の南沖に展開された。
母港の米サンディエゴに帰航する予定だった「ディケーター」は、そのまま帰港せずに引き続き西太平洋作戦地域で任務に当たる命令が下った。
ワシントン産経は、米イージス艦二隻の西太平洋に展開は、「日本などの同盟国を守ることにも役立つ」という国防総省・リトル報道官の発言を伝えてきた。
当然のことながら海上自衛隊のイージス艦も日本海に展開されている筈である。米側で北朝鮮暴発の情報を掴んだ可能性が否定できない。
ソウル聯合ニュースは、4800キロ離れた場所で野球のボールの大きさを識別できる能力を持つ海上配備型(SBX)の移動式早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を、すでに日本北部地域に配備済みで、さらにもう1機がハワイの真珠湾近郊で北朝鮮の監視活動に当たっていると報じている。
「Xバンドレーダー」は敵からのミサイルを迎撃する米国のミサイル探知および防衛体制の重要装備。
<【ワシントン=犬塚陽介】国防総省のリトル報道官は2日の記者会見で、北朝鮮の脅威に対処するミサイル防衛(MD)の一環として、ミサイル迎撃能力を持つイージス艦「ジョン・S・マケイン」と「ディケーター」の2隻を西太平洋に展開したことを明らかにした。派遣水域に関する具体的な言及は避けた。
リトル報道官は、北朝鮮が弾道ミサイル発射実験などの挑発を「実行する可能性は排除できない」との認識を示し、イージス艦の展開は米国だけでなく、「日本などの同盟国を守ることにも役立つ」と述べた。
一方、海上配備型(SBX)の移動式早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」の展開については、定期的なシステム試験を洋上で実施中だと説明し、現時点では北朝鮮情勢には対応しておらず、今後の配備計画は未定だと述べた。(産経)>
<(ソウル聯合ニュース)北朝鮮が軍事挑発を強行する事態に備え、米軍が西太平洋に配備された駆逐艦の作戦期間を延長し、先端レーダーを追加配置する方針であることが3日までに分かった。
米国防総省のリトル報道官は、西太平洋作戦地域に派遣されたイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」と「ディケーター」のうち「ディケーター」が母港の米サンディエゴに帰航せず引き続き同地域で任務に当たると明らかにした。
また米国防総省は先端海上配備型Xバンドレーダー、SBX1(2機)を西太平洋に配備する計画だと明らかにした。米メディアは、このうち1機は既に日本北部地域に到着済みで、もう1機は現在ハワイの真珠湾近郊で北朝鮮の監視とは別の訓練に投入されていると伝えた。
同レーダーは4800キロ離れた場所で野球のボールの大きさを識別できる能力を持つ。敵からのミサイルを迎撃する米国のミサイル探知および防衛体制の重要装備とされる。
現在、日本の北部海上に配備されている同レーダーは米国と韓国を狙った北朝鮮ミサイルの発射動向を監視するのに大きな役割を果たすと期待されている。
米国防総省は現地時間の2日、朝鮮半島周辺に先端軍事装備を配備していることを認めた。またホワイトハウスは、北朝鮮が2日に寧辺の全ての核施設と黒鉛減速炉(原子炉)を再稼動すると表明したことを受け、「国家安保チームが平壌発の脅威を鋭意注視している」と述べた。
一方、オバマ政権は今月末にデンプシー統合参謀本部議長を中国に派遣し、北朝鮮の挑発可能性と朝鮮半島の安全について中国側と踏み込んだ議論を行う方針だと伝えた。(聯合)>
杜父魚文庫
12191 米ミサイル防衛の動きが急展開 米国防総省 古澤襄

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