12300 米中 北朝鮮情勢への対応など協議  古澤襄

<アメリカのケリー国務長官は13日、中国の北京で習国家主席や王外相などと会談し、米中関係を発展させていくことを互いに確認するとともに、北朝鮮が挑発的な態度を取り続け、緊張が高まっている朝鮮半島情勢について、今後の対応を話し合いました。
ケリー国務長官は13日、ソウルから北京に移動し、習国家主席と会談しました。会談の冒頭、習主席は、「今回の訪問は、両国関係の発展の勢いを保つのに役立つ」と述べ、ケリー長官の訪中を歓迎しました。
これに対し、ケリー長官は、「朝鮮半島情勢やイランの核兵器、そしてシリアや中東など、いくつかの非常に難しい問題で重大な時期にある」と述べて、朝鮮半島の緊張緩和に向けて中国の果たす役割に期待を示しました。
また、これに先立ってケリー長官は王外相と会談し、米中関係を発展させるために長期的な計画を作ることで合意しました。
その一方で、中国国営の新華社通信によりますと、王外相は、「敏感な問題や意見の食い違いを適切に処理していくことを希望する」と述べたということで、チベット問題や人権の問題、さらに沖縄県の尖閣諸島を巡る対立などについて、アメリカ側に慎重な対応を求める姿勢を示しました。
また、北朝鮮が挑発的な態度を取り続けていることについて、ケリー長官は中国に対して、北朝鮮により厳しい態度で臨むよう求めたものとみられます。
これに対し、王外相は、新華社通信によりますと、朝鮮半島の非核化と平和の維持、それに対話による問題の解決を堅持すべきだという立場を示したということですが、中国側がアメリカの要請に対し、どう応じたのかは分かっていません。

ケリー長官はこのほか、李首相や楊国務委員らとも相次いで会談し、北朝鮮の問題への対応などを協議していて、北朝鮮とのつながりが深い中国からどこまで協力を引き出すことができるのか注目されます。(NHK)>
杜父魚文庫

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